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「医療貯蓄口座」と保険医の資格更新制も提言−経団連


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個人の自助努力へ「医療貯蓄口座」を=保険医の資格更新制も提言−経団連

日本経団連は20日、持続可能な公的医療制度のため、個人の自助努力の受け皿として、「医療貯蓄口座」の導入を求める提言を発表した。医師の世界にも市場原理を導入することを目的に「保険医の資格更新制」が必要だとも指摘した。


◇医療貯蓄口座新設を提言 経団連、自己負担支援で 共同通信社

日本経団連は20日、国民が老後の医療費自己負担に備えるため、財形貯蓄の医療版に当たる「医療貯蓄口座」の新設などを求める提言を発表した。
医療貯蓄口座は、積み立てた資金の利子については非課税とし、有利な貯蓄手段として国民への普及を図る。健康保険の適用外で、費用が自己負担となる高度先進医療を国民が広く受けられるように支援するのが狙い。
提言は、最新の知識や技術を扱える医師を増やし医療の質を高めるため、保険医資格について第3者機関が試験で更新の是非を決める資格更新制の導入を要望。医療費の効率化に向けて、長期の診療報酬について、疾病ごとの包括定額化なども求めた。


経団連が「医療貯蓄口座」なるものを提唱しているのですが・・

○医療貯蓄−自分のおサイフと医療− 日本総研によると

そのような国(米国)で、1997年から試行プログラムとして、医療貯蓄口座(Medical Savings Account、以下MSA)の制度が導入されました。これは、医療にしか使えない医療貯蓄という口座を開設すると、その口座は税金が優遇されるという仕組みですが、「税を免除する」というプロセス以外は、保険会社や銀行など民間がすべて担っています。
この背景には、右肩上がりの国民医療費をどうにか抑制したいという思惑や、保険会社が利用できる病院を制限したり、保険会社が医療の内容をチェックするなど、「患者の権利が抑圧されている」と感じた人々が、患者自身が自分の医療を決められるようにすべきだという考えなどがありました。保険の仕組みでは「これは保険で支払うけれど、これは支払わない」という審査があったり、「この病院でないと保険では支払えない」という制限があったりするのに対し、自分の口座で、使い道が医療であれば、好きな医療機関で希望する医療を受けることができるというのが、アメリカでの医療貯蓄制度導入のひとつの目的でした


とあるように、「アメリカの医療保険制度は皆保険ではなく、民間保険であり、民間は営利目的のため保険の制約が非常に厳しい。だから、自由に使える医療費を貯めるためにできた制度」が医療貯蓄制度です。で、日本の場合ですが、日本は皆保険ですので国民はだれでも自由に好きな医療機関にかかることができ、また保険料に応じて受けられる医療に差があるわけではありません。

何を企んでいる(笑)、経団連。 あと、記事の後半にある

医師の世界にも市場原理を導入することを目的に「保険医の資格更新制」が必要
保険医資格について第3者機関が試験で更新の是非を決める資格更新制の導入を要望。
医療費の効率化に向けて、長期の診療報酬について、疾病ごとの包括定額化なども求めた。


ですが・・世界で唯一成功したといわれている「日本型社会主義医療施策」をわざわざぶち壊そうとする流れは、いかがなものなんでしょうか。
そもそも、更新制と医師の質との間に相関があると言ったエビないですし・・
ここら辺は「事業者の保険料負担減」と「(先進国中最低水準の)社会保障予算カットして、大企業に回せ」的な、経団連の考えがプンプンとしているような・・