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標準的な健診・保健指導プログラムの策定


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厚生労働省より「標準的な健診・保健指導プログラム(暫定版)」及び「(別冊)保健指導における学習教材集(暫定版)」が公開されています。

標準的な健診・保健指導プログラムの策定

医療保険者が効果的・効率的な健診・保健指導を実施するために、標準的な健診・保健指導プログラム、健診・保健指導データの管理方策、健診・保健指導の委託基準等の在り方などをまとめ、平成18年7月に暫定版を公表しました。

特に気になる保健指導の教材もアップされています

(別冊)保健指導における学習教材集(暫定版)(PDFファイル)

目次
表紙
本教材集の趣旨
目次
学習教材のねらい

A 健診結果から今の自分の体を知る
  (1) 自分の問題をさがす
    A-1  健診結果から今の自分の問題を探すために○をつける
  (2) 今の段階と将来の見通し
    A-2  健診結果から今の自分の体を知る(男性用)
    A-3  健診結果から今の自分の体を知る(女性用)
  (3) 内臓脂肪症候群かどうかを確認する
    A-4  生活習慣病について
    A-5  内臓脂肪症候群はなぜ重要か
    A-6  内臓脂肪症候群メタボリックシンドローム)かどうかを確認する
  (4) 今までの経過(体重の変化と他の項目)
    A-7  今までの経過(体重の変化と他の項目)
    A-8  肥満のシミュレーション
   参考資料A-1  眼底検査の対象となった方へ
   参考資料A-2  心電図検査の対象となった方へ

B 自分の体の中で何が起こっているかを知る
  (5) 血糖
    B-1  インスリンの仕事
    B-2  血糖値とその他の検査値がどう変化しているでしょうか?
    B-3  私の血糖はどの段階にあるのでしょうか?次の段階に進まないためには?
  (6) 血圧
    B-4  血圧とは?
    B-5  高血圧だとどうして良くないのか?
    B-6  自分の血圧はどの段階? 〜高血圧は無自覚に動脈硬化を進行させます〜
    B-7  私の血圧を水圧にすると?
    B-8  私の血圧が上がる原因は何だろう?
    B-9  血圧と塩(ナトリウム)の関係
  (7) 尿酸
    B-10  尿酸とは?
    B-11  尿酸値とその他の検査値がどう変化しているでしょう?
  (8) 脂質
    B-12  脂質の役割は? 〜多い(少ない)と何が問題となるのでしょう?〜
    B-13  私のコレステロールバランスは?
    B-14  LDLコレステロール値とその他の検査値がどう変化しているでしょう?
  (9) 糖尿病
    B-15  私の飲んでいる薬はどういう性質のものだろう
    B-16  糖尿病を治療するために知っておきたいこと 〜低血糖症状〜
    B-17  糖尿病性神経障害〜該当する症状があったら○をつけてみましょう
    B-18  糖尿病が重症化すると足を切断しなければならなくなります
    B-19  糖尿病で足を切断しないために 〜閉塞性動脈硬化症の予防法〜
    B-20  糖尿病で失明しないために 〜糖尿病性網膜症の進行段階〜
    B-21  糖尿病で人工透析にならないために〜糖尿病性腎症の進行段階〜
    B-21(2)  糖尿病で人工透析にならないために〜糖尿病性腎症のための生活上の注意〜(指導者用資料)
  (10) 高血圧症
    B-22  私の飲んでいる薬の主な働き
  (11) 臓器障害
    B-23  なぜ虚血性心疾患になるのか?
    B-24  なぜ脳卒中になるのか?
    B-25  なぜ人工透析になるのか?〜人工透析にならないために〜
   参考資料B-1  脂肪肝の状態
   参考資料B-2  肝臓の役割

C体と生活習慣を結びつける 〜自分の検査データと食事、身体活動・運動等がどう関係しているのだろう〜

D 行動変容 〜何をどうすれば改善できるか〜
 ○ 資料構成
 ○ アセスメントシート
  ・ 主観的アセスメント
    C-1  あなたの肥満についてお答えください
  ・ 客観的アセスメント
    C-2  身体状況、行動、食生活の記録票
    C-3  食事記録票
    C-4  行動記録票
  《 参考資料》
    C-5  生活活動で脂肪燃焼!
    C-6  行動変容のステージに関する質問票
 ○ プランニングシート
    C-7  無理なく内臓脂肪を減らすために〜運動と食事でバランスよく〜
    C-8  健康目標シート(私の目標)
  《 指導者用資料》
    C-9  食事摂取基準からみるエネルギー必要量の算出方法
    C-10  生活習慣病予防のための各学会のガイドラインの整理(2006年版)
 ○ 基本ツール
  【 食生活】
    C-11  主な料理のエネルギー量(kcal)
    C-12  菓子類のエネルギー量(kcal)、アルコールのエネルギー量(kcal)
    C-13  アルコールの種類とアルコール量
    C-14  嗜好品を食べたい場合の量の目安
    C-15  自分の飲んでいる飲み物からとる糖分の目安
  【 生活活動・運動】
    C-16  身体活動で消費する量の計算
 ○ 展開ツール
  【 食生活】
   〔 料理レベル〕
    D-1  丼ぶりもの−どんな組合せで選ぶ?−
    D-2  ファーストフード−どんな組合せで選ぶ?−
    D-3  ラーメン店での食事−どんな組合せで選ぶ?−
    D-4  野菜は1日350g食べましょう
    D-5  果物は1日200g食べましょう
   〔 食品・栄養素レベル〕
   1) 油
    D-6  油脂の含有量
    D-7  自分の油料理の目安
    D-8  卵料理の調理法によるエネルギー量の違い
   2) 食塩
    D-9  漬物の食塩量ランキング
    D-10  加工食品の食塩量ランキング
    D-11  料理の食塩量ランキング
    D-12  みそ汁の具による食塩量の違い
    D-13  ラーメンのスープの飲み方による食塩量の違い
    D-14  しょうゆ、みそ、マヨネーズ、ドレッシングの1回分の使用量
    D-15  食塩の1回分の使用量
   3) ビタミン、ミネラル、食物線維
    D-16  1品でこれだけ摂れるカルシウム−カルシウムランキング−
    D-17  1品でこれだけ摂れる鉄−鉄ランキング−
    D-18  食物繊維はこのような食品に含まれています−食物繊維の量ランキング−
   4) コレステロールプリン体
    D-19  1品にこんなに入っているコレステロールコレステロールランキング−
    D-20  普段食べている料理のプリン体の量はどれくらい?−プリン体ランキング−
    D-21  魚介類50gあたりの脂質とコレステロールの関係
    D-22  肉類50gあたりの脂質とコレステロールの関係
    D-23  ホルモン(内臓)50gあたりの脂質とコレステロールの関係
    D-24  魚介類50gあたりの脂質とプリン体の関係
    D-25  肉類50gあたりの脂質とプリン体の関係
  【 生活活動・運動】
    D-26(1)  1日に何歩歩いているでしょうか?〈男性〉
    D-26(2)  1日に何歩歩いているでしょうか?〈女性〉
    D-27  歩く時のポイント
    D-28  歩数計・活動量計を活用しよう
    D-29  目標心拍数を計算しよう
    D-30  ストレッチ体操
    D-31  トレーニング一覧表
  【 たばこ】(PDF:29KB)
    D-32  喫煙の健康影響
    D-33  たばこの害を知っていますか?
  【 歯周病・噛む・歯の健康】
    D-34  「歯周病」は糖尿病の第6番目の合併症と言われています
    D-35  あなたは何回噛んでいますか? −しっかり噛んで食べること(一口30回)は今すぐできる「肥満予防法」です−
    D-36(1)  歯の健康とメタボリックシンドローム
    D-36(2)  あなたの歯の健康を保つためのセルフケアとプロフェッショナルケア
    D-36(3)  歯周病予防のためのセルフチェックリスト
    D-36(4)  喫煙と歯周病
 ○ モニタリング
    D-37  体重と腹囲の変化記録
    D-37の参考資料  腹囲(おなか周り)を測定してみましょう
    D-38  食事ダイアリー
    D-39  ( )月の1日の歩数及び体重の記録
    D-40  運動をすることに伴い負担をどのくらい感じているか自己評価してみましょう
    D-41  運動に対する自信度を自己評価してみましょう
    D-42  関心度確認表


と、なっていますが・・とある保健師の勉強会では・・これを活用すると、逆に分かりにくく問題なのでは?という意見が多いです。


たとえば
D-11 料理の食塩量ランキング(PDF:186KB)
これで説明すると「じゃあ、梅干の方が食塩は少ないんだね」の反応が


D-19 1品にこんなに入っているコレステロール−コレステロールランキング−(PDF:204KB)
これだと「じゃあ、ししゃもをやめてアイスクリームを食べよう」の反応が


D-18 食物繊維はこのような食品に含まれています−食物繊維の量ランキング−(PDF:170KB)
これだと「食物繊維が足りない私は、こんにゃくや五目煮豆ではなく、焼肉(牛肉)を食べればいいのね」という反応が住民の方から返ってくること、間違いなしな教材です。


文章だけ読んだら意味不明ですが、リンク先を見ていただければ・・こう勘違いするのが当然だと思う、教材に仕上がっています。ちょっと・・微妙な資料かもしれませんので、「使ってみよう!」と、考えている方は、ぜひ、PDFファイルで巨大ですが、ダウンロードをして読んでみてください


ちなみに、この教材を作ったのは、このような方々です。


標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会 健診分科会及び保健指導分科会 健診・保健指導の学習教材・支援材料に関するワーキンググループ構成員)

あいち健康の森健康科学総合センター 副センター長兼健康開発部長
狭山市保健センター 保健指導担当課長
石川県立看護大学 看護研究科長
神奈川県立保健福祉大学 助教
国立保健医療科学院 人材育成部長
千葉大学 看護学部教授
国立健康・栄養研究所 健康増進プログラム 運動ガイドラインプロジェクト プロジェクトリーダー
産業医科大学 公衆衛生学教授
国立健康・栄養研究所 研究企画評価主幹

(ご芳名は、リンク先のファイルにてご確認下さい)


うーん・・お歴々な方々ですが・・保健指導の経験あるのでしょうか・・ちょっと心配です。


特定健診・特定保健指導・後期高齢者医療制度の記事一覧はこちらから(2007.11.11〜)
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