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後期高齢者に対する健診・保健指導について(案)


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第5回標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会資料(平成19年2月19日開催)で、75歳以上の後期高齢者について触れている資料がありましたので、掲載します。

資料3:後期高齢者対する健診・保健指導について(案)(PDFファイル)

パッと見た感じでは

1.基本的な考え方
後期高齢者は(必要であるのなら)75歳になるまでに、特定保健指導を受けている
後期高齢者は、生活習慣の改善による疾病の予防が低く、また、生活習慣の改善も困難
・それよりも、QOLを確保し、残存機能を落とさないための介護予防が重要
・でも、糖尿病等の生活習慣病を早期発見するための、健診は重要

2.健康診査について
特定健診生活習慣病の早期発見に着目しているので、項目は基本的には同じ
・ただし、腹囲は必須ではなく、医師の判断で行う
・健診目的が「生活習慣病の早期発見」であるのなら、医療機関に係っている者に対しては、健診する必要はないと考えています

3.保健指導について
後期高齢者は、残存機能の維持とQOLが重要
・日常生活能力や運動能力の個人差が大きい
・40歳-74歳に対する特定保健指導と同じような、行動変容を目的とした指導ではダメ。
・本人の希望で、相談や指導が受けられる体制があればいい。

4.地域支援事業との関係
後期高齢者(75歳以上)に対する健診と、地域支援事業における生活機能評価は共同で実施すべし
・前期高齢者(65歳〜74歳)に対する特定健診も、生活機能評価と共同で実施すべし

*地域支援事業とは改正介護保険法における 「介護予防事業」、「包括的支援事業」、「任意事業」のことです