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市町村保健活動の再構築に関する検討会資料が一挙に更新


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なぜか、「市町村保健活動の再構築に関する検討会資料」が第3回-第6回分まで一挙に掲載されています。(忘れていたのか!?)


第6回市町村保健活動の再構築に関する検討会資料 厚生労働省
第5回市町村保健活動の再構築に関する検討会資料 厚生労働省
第4回市町村保健活動の再構築に関する検討会資料 厚生労働省
第3回市町村保健活動の再構築に関する検討会資料 厚生労働省


ちなみに最新は第8回で3月13日開催、WAM-NETには掲載されています


第8回市町村保健活動の再構築に関する検討会資料 WAM-NET
第7回市町村保健活動の再構築に関する検討会資料 WAM-NET


というわけで、第3回-第7回はすっとばして第8回だけ斜め読み


第8回市町村保健活動の再構築に関する検討会資料 WAM-NET

1.地域保健を取り巻く状況の変化
介護保険に虐待防止法に自立支援法と、市町村が取り組む業務は多様化・複雑化している
・今後は介護予防に特定健診とますます市町村の役割は大きくなる
・けど、財政赤字などにより組織のスリム化と人員削減で外部委託も進み、「市町村の役割は何か」が問われている
・合併により管轄も広がっているなかで、「顔の見えるサービスが希薄になった」との指摘もある
・市町村の財政は厳しくなるなかで、業務は増えており、「行政主体」として、保健師・管理栄養士等の活動体制や人材育成体制などを再構築していく必要がある

2.本会の趣旨
・市町村保健活動のニーズや課題を踏まえた上で、役割を明確にしつつ保健師・管理栄養士等の配置や人材育成体制について検討した
・検討結果は市町村長に周知し、市町村保健活動体制の再構築と強化を図る

3.検討課題
1)市町村の役割の明確化
2)市町村保健活動の現状分析及び効果的な取り組みができる体制整備の課題の明確化
PDCAサイクルに基づく保健活動のための体制整備
・専門職が分散配置されているなかで組織横断的取り組みができるための体制整備
・専門職が分散配置されたなかでの人材育成体制のあり方
・市町村保健活動を強化する住民組織・NPOとの連携・協働のあり方
都道府県保健所との協働のあり方

4.検討の経緯


5.市町村保健活動の中核的機能
・ヘルスプロモーションの理念に基づいた活動を推進することが、住民の健康状態の改善・保持・増進に必要であることを確認し、3つにまとめた


1)住民が主体的に個人・地域の健康状態の改善・保持・増進に向けて行動することへ支援する機能例)住民が生活習慣病予防の必要を認識し、毎朝30分ウォーキングをし、さらに健康推進員となり、ウォーキング大会をするなどして他の地域住民にも働きかける
→今までは「市主催ウォーキング大会」が多かったのですが、それを住民自身が実施できるように、支援していくことが市町村には求められているってことでしょうか


2)保健サービスだけではなく、企画立案・評価・地域の社会資源の開発等「地域保健活動」を支援する機能
例)40歳男性がDM(糖尿病)でHD(人工透析)に、話を伺うと、生活習慣病を指摘されたが生活習慣の改善の必要性を認識していなかったことがわかった。
で、一方、地域の住健結果を見てみると、40歳代のDMが多かった
ので、生活習慣病予防の事業の対象を「40歳から」を「30歳から」に変更した
→前年どおりの事業ではなく、個別の事例から地域全体の課題を見つけ出し、それにあった事業を企画実施する必要があるってことですね


3)1次予防を中心とした保健活動を推進する機能
例)住民の生活習慣病予防のための健康教育をすべての自治会・学校・健康フェスティバルなどで実施した。数年後、データを比較すると医療費が下がっていた
→「医療費が下がっていた」・・ってのが付け加えられているので、まずは「1次予防につながる内容での健康教育は必須」とした上で(プレッシャーだな・・)、1次予防として効果ある内容を適切な場所で実施する必要があるってことですね。


この3つをまとめると「住民が自主的に動き出すように支援し、その支援は効果的な内容で医療費が下がるようにね」と言うことかな?
裏を返せば、「今までの市町村保健活動は費用の割に効果がよくわからないものが多かった」という反省につながります(多分)


6.市町村保健活動の再構築

は、長くなったので明日以降に・・・


つづき→保健師のまとめブログ2