ユニバーサルデザインについて日本で積極的に展開されている企業が文具大手の「コクヨ」です。
ユニバーサルデザインフォーラム(UDF)の第四回UDF調査「暮らしの中のデザインに関するアンケート」で「UDに積極的に取り組んでいる企業」第1位に選ばれただけあり、UDに基づいた商品が800品もあります。
コクヨの商品でUDのコンセプトがわかりやすいものに「プニョプニョピン」があります。
このプニョプニョピン・・・いわゆる画びょうですが
画びょうを扱う場面を想像するとどのようなことが思い浮かびますか?
たとえば、ポスターを画びょうで留めたあとに、張り替えるからと画びょうを取ろうとしても、指だけでは取りにくいですよね。黄色い熊手みたいな変な道具を使うと取りやすいですが、誤って床に落としたりすると、針の部分が上を向いてしまい、落とした画びょうを探しているうちにその画びょうを踏んだりすることもあります。
で、プニョプニョピンは針の周りがやわらかいカバーで覆われています。
これにより、落とした場合でも横向きにおちるため、「上に向いた針を踏んだ!」ということもおきにくくなり、また、カバーの部分をつまむことで、普通の画びょうよりも抜くのが楽になります。
さて、ここからがUDについての説明ですが、
誰にでも刺しぬきしやすい上に、落とした場合でも、針が上を向かずに安心便利。この考え方が「ユニバーサルデザイン」です。
障害者という視点で考えると、「障害者でも刺しぬきしやすい画びょう」はできますが、それにUDの考え方を取り入れることで、誰にでも刺しぬきしやすく、さらに、落としてしまった場合でも、誤って針の部分を踏んでしまう恐れのない商品ができるのです。
コクヨのUD商品については下記のリンクをご参照下さい
◇参考リンク
○ユニバーサルデザイン|もっとクリエイティブ|コクヨ