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表記のユニバーサルデザイン-色について


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前々回のユニバーサルデザインについての記事で「ピクトグラム」と「色」について触れましたが、今回は「色」について


色に様々な情報を持たせる場合があります。分かりかりやすいのが信号

(青) → 通行許可
(黄) → 停止
(赤) → 通行不可


他にも

(黄緑6号) → 山手線
(ゴールド) → 山手線


しかしこの色も多用な使い方をするとかえって混乱を招く場合があります。


まず、日本に500万人以上いるといわれている色盲の方は、色の見え方が一般の人と異なります。ちなみに、色盲は「○○色と○○色が見えにくい」とか「白黒の世界」と思われがちですが、一概にそうとは言えません。色盲のタイプによっても多様な見え方があります。「色の違いは分かるが何色かはわからない」と言った場合も多く、注意してください。


*このブログでは「色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法」の「なぜ「色覚異常」「色覚障害」「色弱」などではなく「色盲」なのか?」の考え基づき、「色盲」で統一しました。


見え方の違いについては下記のリンクを、まずはご参照下さい。


カラーユニバーサルデザインとは/CUDとは? CUDO(カラーユニバーサルデザイン機構)


このように、一般の方では色が違うと思う場合でも、色盲の方から見ると、似たような色。配慮していない場合には見分けがつかないこともあります。


これでは困りますので誰にでも見分けのつくラインカラーに変更したいですが、生活に定着したラインカラーをいきなり変更するのも難しいです。
しかし、同じ色でも彩度や明度の調整で今までのイメージを壊すことなく、色盲の方でも見やすいカラーデザインとすることができます。


地下鉄の路線図については、東京都印刷工業組合墨田支部が「色覚バリアフリー地下鉄路線図コンテスト」を行っており、最優秀賞を取った正明堂印刷の地下鉄マップが正明堂印刷さんのサイトに掲載されています。


さらに、「Vischeck J」でシミュレートされた画像も掲載されています→色覚に障害がある人の見え方のシミュレーション



さらに、色については多様すると「誰にとっても分かりにくい」状態に陥る場合があります。実は、東京地下鉄路線図にあるラインカラー13色は、一般の人でもややこしいです。みなさんも、マップの隅っこにある


凡例
■■■丸の内線
■■■千代田線
■■■半蔵門線
■■■三田線
■■■有楽町線
■■■浅草線


といった凡例とラインとを何度も見比べたことはありませんか?13色の違いを覚えることは非常に難しいので凡例とラインを何度も見比べることになるのです。

これについては

と言った、改善方法があります。


一般の見え方がする方でもラインと凡例とを見比べる必要がなくなって便利になったでしょ?


これもカラーユニバーサルデザインのひとつです。


ただ、本当ならラインカラー制定時に「誰がみても見分けやすい色分け+表記方法」にしておけばいいわけで、「今あるマップの改善」という点では、バリアフリーに近いかもしれませんが・・・


なお、実際には東京の地下鉄のように13色もあると、「■■■ 青 あお :三田線」と色の名前も書いたりしたほうがいいらしいのですが、まだそこまでは勉強できていないので、次回以降で。


◇参考リンク