◇閣議後記者会見概要（H19.06.08（金）08:46〜08:54 ぶらさがり）
（記者）
生活保護の問題なんですけど、今回東京で、ホームレスの人に食事や部屋を与えてその代わり生活保護の手続きをとらせて、生活保護費を大半取ってしまうという団体の活動が横行しているようですが、そういう団体についてどのように思われますか。
（大臣）
一つ二つとか報道機関の報道を通じてこれは前から耳にしたこともありますが、今ご指摘の問題、どういうことかちょっと私今、分からないのですが、いずれにしても、そういうことはあってはならないことで、極めて遺憾といわざるを得ません。
（記者）
対応とかは何か。
（大臣）
これはもう法令に基づいてきちんとやっていきます。
前々から噂には聞いていた、ホームレスを集めて住まわせ、保護費を徴収(というか全額管理する)」といった感じの団体のことでしょうか？
昨年、札幌市で似たようなニュースがあって、そのときは市長が問題視していたという記憶があるんですがどんどん広まっているみたいですね。
◇アルコール依存症更生施設「ひかりあれ」 生活保護費の扱い不適切
アルコールや薬物の依存症患者の社会復帰を支援する任意団体「ひかりあれ」（本部・福岡）が、札幌市内で運営する施設の入所者の生活保護費を全額本部に一括納入させるなど不適切な扱いをしていることが、札幌市の調べで分かった。市は「生活保護費の趣旨に合わない」として同施設から新たにあった受給申請を却下した。同団体は全国に約20ある他の施設（道内3施設）でも同様の手法を取っており、札幌市の判断は他の自治体にも影響を与えそうだ。
◇生活保護費徴収問題 受給者への指導強化 福岡市方針 団体の実態把握へ
ホームレスに部屋と食事を提供する代わりに、生活保護費の大半を徴収する行為が福岡市などで発覚した問題で、同市は8日、受給者が必要経費以外の金を団体に渡さないよう職員が本人に指導を強める方針を固めた。ただ、生活保護法はこうした行為にかかわった団体に対する自治体の調査権を認めておらず、市も頭を痛めている。
国民に最低限の生活を保障する生活保護。その制度の盲点を突き、生活保護費を不正に取得していた詐欺グループが大阪で摘発された。グループはホームレスに生活保護費を不正に申請させ、その一部を騙し取っていたのだ。
ホームレスに無料または低料金で住居を提供する「無料低額宿泊所」が、県内で急増している。01年に5カ所だった施設の数は現在43カ所に上る。利用者が受け取る生活保護費から、入居費を徴収して運営する施設が多いのが特徴だ。「施設側がホームレスを利用して不当に営利を図っている」と、県が施設側に停止命令を出して訴訟に発展
県によると、入居者のほとんどは、住居費の上限にあたる約45，000円を申請し、総額で10万〜12万円の生活保護費を受給している。施設の経営者は、建設業やNPO法人などさまざまで、入居者から住居費や食費を含めて、毎月約7万〜9万円の入居費を徴収しているという。
ある自治体の福祉担当者は「ホームレスだった人から生活保護を申請されれば、行政の責務として適用せざるを得ない。しかし、入居費名目で必要以上に事業者に支払われているケースがあるのではないか」と懸念する。
大阪市内のホームレス12人が、同市の不動産業者のあっせんで、和歌山県橋本市の民家を改造した1人3畳間の部屋に集団移住し、生活保護を受けていたことが7日、分かった。
業者は家賃として、生活保護費のうち住宅扶助費を徴収。こうした「ホームレスを利用したビジネス」に対し、橋本市は「環境が劣悪」などとして、今後は同様の生活保護申請は却下を検討する方針だが、県は「要件を満たしていれば却下するのは難しい」との見方を示している。
市福祉課によると、民家は業者所有の2軒で、平屋をベニヤ板で分割し1部屋を3畳間にした。2005年1月に8人、翌年6月に4人の男性が入居。昼間から酒を飲み大声で話す人もおり、近隣住民が市に苦情を寄せるトラブルも起きた。
と、さがしてみたら、どんどんでてきます。
なかには全国展開している組織が、アルコール依存症患者を集め「『地元では友人を頼るなどして飲酒してしまうので』という理由で、遠く離れた地の施設に入居させ、そこで保護費を申請、入居費を施設に払い一応断酒活動をさせているが、問題行動が起きれば通帳などを施設側が管理したまま追い出す。本人は縁もゆかりもない土地に来ているので路頭に迷う」というケースもあるらしく、警戒する必要がありそうですね。
