厚生労働省の「予防接種に関する検討会」は、予防接種機会確保のため、混合ワクチン対象疾病の一部に罹患歴があっても、接種ができるよう政令改正することを決めた。麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)、ジフテリア・百日咳・破傷風混合ワクチン(DPTワクチン)、ジフテリア・破傷風混合ワクチン(DTトキソイド)の3種が対象になる。特にDPTでは単味ワクチンがないため、既罹患者への定期接種機会が制限されていたことから、予防接種の普及が期待される。来年度から実施の予定だ。
混合ワクチンは、名前の通り、複数のワクチンが一緒になっているのですが、これまでは、一つでも罹っているのがあると、そのワクチン自体が接種できないことになっていました。
例えば、麻しんに罹っていたら、風疹にかかっていなくてもMRの定期接種の対象外(実際は免除可能という内容だけど、事実上の制限)になってしまっていたのですが、これを解決しようというものが今回の省令の内容です。