保健師のまとめブログ

保健師が気になった情報をまとめています。

毎日新聞、また「たらい回し」表記。しかもこっそり修正


下のバナーをぽちっと押していただけるとブログ作成の励みになりますm(_ _)m↓
やる気成分が2mgぐらい増えます。

看護 ブログランキングへ

改ざんはお手の物です。

当初 病院たらい回し:妊婦衝突事故後に流産 救急搬送中 大阪
改ざん後 救急車事故:搬送中の妊婦流産 大阪

に差し替えられていました。

救急車事故:搬送中の妊婦流産 大阪 毎日MSNインタラクティブ

29日午前5時10分ごろ、大阪府高槻市富田丘町の国道171号交差点で、妊娠中の奈良県橿原市の女性(36)を搬送中の救急車と軽乗用車が出合い頭に接触した。搬送先の高槻市の病院で、胎児の死亡が確認された。女性は119番から車中で約1時間半も受け入れ先が決まらず、橿原市から約41キロも離れた高槻市の病院へ運ばれる途中だった。昨年8月には、奈良県の妊婦が転送先が見つからずに容体を悪化させて死亡しており、救急体制の不備が浮き彫りになった

昨年8月には、奈良県大淀町大淀病院で、分娩(ぶんべん)中に意識不明になった妊婦が転送を同県と大阪府内の19病院に断られた末、約60キロ離れた国立循環器病センター大阪府吹田市)に運ばれ、約1週間後に死亡した。これを受け、国は今年度中に、総合周産期母子医療センターを整備することとしていたが、奈良県など4県で困難な状況に陥っている。

毎日新聞奈良支局の記者が、「内科医がCT取るべきだと進言した」(内科医自身が否定)だの「19病院でたらい回し、6時間放置」(実際は、連絡をした病院も一緒になり、搬送先を探している)だのと、思いこみと先入観と裏付けなしで記事を書き、大淀病院産科を閉鎖にし、奈良県南部の産科救急体制が崩壊させ、さらに当の記者(のうちの一人)は、大阪支局に異動し、そこで産休・出産・育休をしているという、ひどい誤報があったのですが(しかも新聞労連とかいう組織から「スクープ大賞」みたいなものをもらっている・・・)


その産科救急体制を崩壊に追い込んだ毎日新聞


奈良県の妊婦が転送先が見つからずに容体を悪化させて死亡しており、救急体制の不備が浮き彫りになった


って・・・すごいマッチポンプです。


で、「NICUが満床なので断る」「産科医がいないから断る」を、「たらい回し」と感情的にかき立てたことにたいして、毎日新聞主催の座談会→開かれた新聞:座談会 医療現場に構造欠陥 さらに分析し提言を(その1) 毎日新聞 平成19年4月21日

砂間裕之・大阪本社社会部兼科学環境部デスク 国立循環器病センターに運び込まれるまでの6時間について、“放置”という表現を使いました。その間、何も処置されなかったという遺族の強い思いがあり、事実関係としても19病院に搬送を断られ、遺族から見れば、結果的に放置されたというのは間違いでないと思います。一方、「たらい回し」は事実と異なり、東京本社の一部紙面でそういう見出しになったのは不適切だったと反省しています

と、「たらい回しは不適切だったと反省しています」と、答えていたいたくせに、

今度の件でも

病院たらい回し:妊婦衝突事故後に流産 救急搬送中 大阪 毎日新聞 2007年8月29日 11時48分(ウェブ魚拓版)


と「たらい回し」表記しています。


今回も、「処置中」だの、「2例分娩中」だの、「ベッドは1床空いていたが、処置中」で、「たらい回し」ではなく「受け入れ拒否」でもなく、「受け入れ不可能」だったんですが、相変わらずの「たらい回し」表現。


いや〜、進歩しないというか意図的にまたやっています。


ちなみに上の「たらい回し」は、毎日新聞によって消され、タイトルが差し替えられたのですが「ウェブ魚拓」されていたので、見ることができますよ。



◇参考リンク
また毎日 「病院たらい回し:妊婦衝突事故後に流産 救急搬送中 大阪」 勤務医開業つれづれ日記