◇救急蘇生術:人工呼吸は不要 心臓マッサージに効果あり 毎日MSN
突然意識を失って倒れた人を蘇生させるための応急手当は、心臓マッサージだけで効果があり、従来勧められてきた人工呼吸は必要ないことが、日本救急医学会関東地方会の研究班(班長、長尾建・日本大駿河台病院救命救急センター長)の調査で分かった。こうした人の救命には、そばにいた人の蘇生措置が大きな役割を果たす。人工呼吸には、口と口の接触に抵抗感を持つ人も多く、蘇生措置の実施率向上にもつながりそうだ。【毎日MSN】学校でも、臨床でも「呼吸なければ人工呼吸」と習っていたのですが
>従来勧められてきた人工呼吸は必要ない
って、びっくりΣ (゚Д゚;) 「変わーるー変わるーよ 医療は、変わるよ〜」です。
根拠としては↓
倒れてから30日後の時点で、介護なしで日常生活が送れる状態に回復した割合は、両方受けた患者が4%、心臓マッサージだけの患者は6%で、人工呼吸なしでも変わらなかった。一方、蘇生措置なしの患者は2%にとどまった。◇救急隊到着時に呼吸停止していたケースが30日後に介護なしで日常生活が送れるまで回復した割合患者の約9割を占めた救急隊到着時に完全に呼吸が停止していた人に限った分析では、回復率は心臓マッサージだけの患者が6%だったのに対し、両方受けた患者は3%で、心臓マッサージだけの患者の方が回復率が高いとの結果になった。【毎日MSN】
○心臓マッサージ+人工呼吸組:3%
○心臓マッサージのみ:6%
ということで、「人工呼吸は不要。むしろ心臓マッサージのみ方がの方がいい」
となっています。
って、統計的にはばっちりでていましが、生理的にどんな理由なのか気になりますね
ちなみに、「人工呼吸いらないかも」は、まだ報告の段階ですので
実際には
◇わが国の新しい救急蘇生ガイドライン 財団法人日本救急医療財団
の一番下にある、アルゴリズム 「主に市民が行うためのBLS(PDF)」
に掲載されているのが、現段階での「市民向けの一時救命処置の手順」となっています。