◇「1本で1日分の野菜」ジュース、35品が落第
「1本で1日分の野菜を使用」などと表示された野菜ジュース類の多くは、「厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350グラム」を下回る量の栄養素しか含んでいないことが、名古屋市消費生活センターの実施した成分分析でわかった。「飲むだけで栄養素を十分摂取できると受け取れる表示には問題がある」として、消費者団体の主婦連合会は公正取引委員会と厚労省に実態調査をするよう申し入れた。
「1日分の野菜350gを使ったので、野菜1日これ1本！」が煽り文句な野菜ジュースもありますが、実際は「小鉢1皿分と考えた方がいい」(名古屋消費生活センター)とのこと。
どういうことかというと、健康日本21では野菜の摂取目安として「1日350g以上」を上げていますが
◇参考リンク
栄養状態、栄養素（食物）摂取レベル
名古屋消費生活センターでは、野菜を1日350g食べて得られる栄養素を
| カロテン | ビタミンＣ | カルシム |
| 8563μg | 45mg | 114mg |
上記の用に算出し
それに対して、「野菜ジュース」にどれぐらいの栄養素が含まれているかをテストして出したそうです。
その結果は、「nagoya発くらしのほっと通信 2007年8月vol.28」(PDFファイル)に掲載されているのですが
(C)nagoya発くらしのほっと通信 2007年8月vol.28
ほとんどの野菜ジュースで、野菜350gを食べたときに得られる栄養素を下回る結果になりました。
名古屋消費生活センターでは「野菜系飲料を飲むことと、野菜を食べることとは別、350gの野菜を原材料として使っているだけであり、350gの野菜を食べたことにはならない。あくまでも食事の補助として使いましょう」とまとめています。
