◇高齢者虐待1万2600件 在宅者が大半 朝日新聞(2007.9.22)
65歳以上の高齢者が家庭や福祉施設などで虐待を受けた件数(06年度)は全国で1万2628件にのぼることが21日、厚生労働省のまとめ(暫定版)でわかった。虐待被害者の8割が女性で、半数が80歳以上。家庭での加害者は、息子や夫が多かった。
虐待の内容は、平手打ちなど暴行を加える「身体的虐待」が64%を占め、暴言を吐くなどの「心理的虐待」が36%、食事を与えず長時間放置するなど「介護等放棄」29%、財産を勝手に処分するなど「経済的虐待」27%だった
厚労省のまとめというのが下記の資料です。
これによると
施設や訪問介護系の職員による虐待
市町村へ相談・通報した人は、全国で297人。
内訳は、「親族」が24.5%で最も多く、次いで「当該施設職員」が23.1%、「当該施設元職員」が10.6%でした。なお、ケアマネからの相談・通報は5.9%、医師からの相談・通報は0.7%。
養護者(家族等)による虐待
市町村へ相談・通報した人は、全国で1万9850人
内訳は、「介護支援専門員・介護保険事業所職員」が41.2%と最も多く、次いで「家族・親族」が13.2%、「被虐待高齢者本人」が11.9%でした。なお、当該市町村職員が1295人(7.0%)、警察は6.8%となっています。
また
市町村における体制整備等の実施率(平成18年度末現在)も掲載されていました。
おどろいたのが、虐待の対応窓口を置いていない自治体が全国1,829市町村中158自治体(8.7%)もあり、さらにそのうち59自治体(3.9%)は平成19年度も虐待対応窓口を置く予定がないそうです
理由までは調査していないようですが、何考えているんでしょうか
・・・
かなり膨大のデータが集まっていますので、高齢者や介護に関連のある方はぜひ一度、ごらんになって見てください。
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