保健師のまとめブログ

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いまだに「たらい回し」と表記する神戸新聞、他


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病院到着2時間も 県内の妊婦搬送受け入れ拒否 神戸新聞(2007.10.27)

救急搬送された妊産婦が医療機関を「たらい回し」にされていた実態が明らかとなった総務省消防庁厚生労働省による全国調査。県内では2004-2006年の3年間に医療機関から受け入れを2回以上拒否された件数は全体の3.5%の196件に上った。(山○ 進)
2004-2006年の3年間の受け入れ拒否の理由は、専門外22.7%▽手術中や患者に対応中15.5%▽設備などがない、手術スタッフが揃わない14.2%-などだった。
受け入れできるのに受け入れなかったら、「たらい回し」と表現するのもわかるんだが

 ・専門外
 ・別の患者の対応中
 ・設備がない
 ・スタッフがいない

は、受け入れ拒否でもなく、「受け入れ不可能」でしょ。
「受け入れ不可能」な理由もわかっているのに、未だに「たらい回し」「受け入れ拒否」って使っている記者って、不勉強で先入観で記事を書く、ただのバカですよね。

記者なら「病院が急患を受け入れられない理由はこうだ。この理由を改善するには○○が必要ではないか」ぐらい論理展開しろよ、プロなら。

その他の、不勉強な記者たち。

妊婦搬送全国調査 受け入れ拒否は最多の26回 読売新聞(2007.10.26)

「別の妊婦に対応中」「ベッドが満床」「医師不在」――。速やかに対応してもらえると信じて119番通報したにもかかわらず、いつまでたっても搬送先が決まらない。各地で起きている妊婦の「たらい回し」の実態が明らかになった総務省消防庁などの調査。救急搬送の現場からは、いらだちと不安を募らせる声が高まっている。
読売は、記者が論理的に原因と対策を考えることができないらしく、感情的な文章にしています。

まあ、医療担当デスクが医療ルネサンスにあんな記事(休日に、記者が橋から飛び降りてみたら、骨折して病院へ。手術は月曜以降になると医師が伝えたら、「俺は読売の医療担当記者だ」と脅しをかけ、緊急オペさせたことを「病院の対応がダメ」と批評した記事)載せるぐらいだから、仕方ないですけど。
一応、自称「医療の読売」ですが。

そして、時事通信に至っては、タイトルに「たらい回し」表記が雨

「たらい回し」、3年間で2452件=妊婦搬送受け入れで−総務省消防庁・厚労省 時事通信(207.10.26)

受け入れ先に収容されるまで3時間半かかったケースもあり、医療体制の不備で多くの妊婦が「たらい回し」にされている実態が浮き彫りになった。
(中略)
調査は、奈良県在住の妊婦が今年8月、受け入れ病院が決まらず救急搬送中に流産した問題を受け、全国の消防本部を対象に実施された。
それによると、06年の1年間に2回以上「たらい回し」されたケースは、東京都が279件と最も多く、次いで神奈川県(247件)、大阪府(137件)と、大都市ほど受け入れ拒否が多いことが分かった。
もう、たらい回し表現はおいといて、後半の部分だが、「大都市が多い」・・・
そりゃ、大都市は人口が多いですからね。記者って統計の基礎すらできないのね。