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舛添厚労相も医者不信。C型肝炎被告知問題で。


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「医師、病院も協力を」 C型肝炎非告知で厚労相 MSN産経ニュース(2008.10.23)

血液製剤フィブリノゲン投与後にC型肝炎を発症した人の氏名などを厚生労働省が把握しながら、本人に事実が知らされていなかった問題で、舛添要一厚労相は23日の閣議後会見で「医師や医療機関はもっと協力してくれないのかなというのが率直な感想だ」と述べ、医療機関側も患者への情報提供に取り組むべきだとの考えを示した。
舛添厚労相は「一義的には医師や医療機関が患者を診ている。守秘義務はあるだろうが、病院名が分かればもうけに響く、と考えているのだろうか」と話した。

社保庁の時は、市町村批判。C型肝炎非告知では、医師や医療機関批判。

いつも「うちだけじゃないんですよ、他人も悪いんですよ」と弁明しないと気が済まないのか?舛添大臣は。 というわけで、原文です↓


閣議後記者会見概要 (H19.10.23) 厚生労働省

第一義的には、ドクターが患者を診ている、医療機関が診ている、それで、そのフィブリノゲンを納めた医療機関7,000近くは既に5年前に公表がしてあるわけですね。一番わかっているのはお医者さんのはずですよ。そうすると、イニシャルで書いたって、元の名前をカルテを持って知っているのはお医者さんなのだから、この人たちがもうちょっとしっかりしてくださいよというのを、私は実は訴えたいので、私も一所懸命やります、一日も早く命を救うために。製薬会社も、昨日、誠意をもってやると答えてくれた。じゃあ、現場のお医者さんも、これで病院の名前がわかると患者さんが来なくなって、儲けに響くとか、そういうことを優先して、止めているのだったら、それはもう守秘義務があるから、それから、そういう気持ちもわかりますけれども

とりあえず、「儲けに響くから、病院側は協力しないんだ」という、厚生労働大臣の認識にびっくり。どこの病院がそんな理由で協力していないのか教えていただきたい。

でも、さすがは東大卒の元コメンテーター大臣なだけはある。

患者情報を何十年も放置しつづけていた厚労省が一番悪いのに、最後に「医師と病院が非協力的」の件を話したので、記者には「厚労省の大罪」よりも(ほんとかどうか怪しい)「非協力な医師と病院」の方を印象に残すことに成功したみたいです。雨


では、閣議後記者会見の続きをみると・・・

その時は、そういうフィブリノゲンがそういうものだというのは知らなくて、あれどの説明書、医学書を見たり、マニュアルを見ても、DICなんかで止まらない時はこれが一番効くと書いてあるから、それは目の前で出血多量で死にそうな患者さんがいたら、救うためにそれを使うというのは、医師の倫理からいっても、じゃああなた使ったから悪いと問えない面があると思うのですよね。ですから、そういうことも十分考えていますから、どうか、今、全力を挙げてこの解決に力を注いでいますので、お医者さん、医療機関もどうかご協力ください。(閣議後記者会見概要)

これなんだが、舛添大臣、後半ですごいこと言っていないか?

当時、適切だと言われていた治療を行ったら問題があって薬害になった。もちろん、それは製薬会社側に問題があった・・・という、事件なのに「使った医師が悪いとは言わないでおくから、そこら辺は考慮してやるから協力しろ」という感じで、医師が悪いのが前提になっている雪

この発言って「当時は妥当であっても、今振り返ると問題のある治療を行っていたら、それは医者が悪い」という考えに染まっている人の発言なんだよね。