◇国民の不安取り除くためこっちは命がけだ
―今後の展開は。
「年金や肝炎などの問題は、過去の大臣の尻ぬぐいをしているのが実情。今後はもう少し前向きなことをやっていく。1つは『人生85年ビジョン』という政策を打ち出したい。『人生60年』時代から今は『人生85年』。新しい働き方や生き方を研究しなければならない。もう1つは日本医療の長期ビジョンの確立だ。今の日本は国家予算約80兆円のうち医療費が約30兆円。高齢化時代に向け、医療費を工面する方法を含め、医療制度に革命を起こす必要があると思う」
よくも、まあ、現役の厚労大臣が、こんなウソを言えるものです。
まず、国家予算80兆円・・・これは正解
次に、医療費30兆円・・・これも正しい。
ただ、ここをつなげて「国家予算80兆円のうち医療費が30兆円、これは多い」という論理はウソ。
医療費の30兆円は、保険料＋自己負担(窓口負担)＋公費で分担しており
国庫負担は医療費全体の約25%。つまり7.5兆円。
「国家予算約80兆円のうち医療費が約7.5兆円」が正しい表現です。
「日本の診療報酬は高い」というウソと似たようなものですね。2007年12月1日の記事参照→世界の医療事情 - 保健師のまとめブログ２
この「国家予算80兆円のうち医療費は30兆円！どうにかしないといけない！」も大臣直々に繰り返し使うことで、すり込まれそうです。
