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1人離島医の奮闘を支援…沖縄県ドクターバンク


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1人離島医の奮闘を支援…沖縄県ドクターバンク 読売新聞九州版(2007.8.16)

◆「何がなくても先生いないと・・・」

東西1000キロ、南北400キロにわたり島々が点在する沖縄県では、診療所の医師らが孤軍奮闘して離島医療を支えている。しかし、1人きりでの医療活動には、孤独やプレッシャーなど厳しい現実もあり、担い手の確保は容易ではない。同県は今年度、離島・へき地医療を志す医師のネットワークを持つ社団法人地域医療振興協会(東京)に委託し、希望者を診療所に仲介する「ドクターバンク」事業を導入。着任後の支援にも力を入れ、定着を目指す。医師不足にあえぐ離島県のモデルケースになれるのか。現状を取材した。

記事自体は、非常に良い内容です。ただ、記事の途中にある

9年間務めた男性医師が5月末に突然辞職。医師不在となり、村は患者を船で診療所のある隣の阿嘉島(同村)へ運んで急場をしのいでいたが、1か月後、岐阜県出身の医師臼井恒仁さん(36)がドクターバンクの派遣第1号に内定した。

という部分に、ずーっと引っかかっていたのですが、思い出しました。


座間味の医師が辞めた理由は・・・

座間味・医師辞意/中傷文がきっかけ 沖縄タイムス(2007.4.25)

【座間味】県立座間味診療所の医師(59)が辞意を表明している問題で、医師の村内での活動を中傷する匿名の怪文書が三月、医師の自宅や村内、県病院事業局に配布されたため、辞意を決意するきっかけになったことが二十四日までに分かった。

医師は「怪文書が出回って以降、受診に来ない患者がいる。島に一つしかない診療所に、少人数とはいえ受診できない状況、受診しづらい状況をつくってしまったことは医師として耐え難かった」と打ち明けた。

怪文書は村民にも動揺を与えている。五十代の男性は「先生は村民との信頼関係を非常に大事にする人で信頼も厚かった。文書による暴力で言論を封じようとする行為は許し難い」と語った。

仲村三雄村長は「村政は村民と一緒に正々堂々議論するべきものであり、許せない行為。誰が書いたか分からないが、私が名誉棄損で訴えたいくらいだ。先生のことは信頼しており、慰留のためにできる限りのことはしたい」と話した。

村長選挙のときに「公開討論会」を開こうとした、医師に対し、現村長擁護派の誰かが「公務員医師のくせに反対派リーダーとなり政治的活動をしている」といった内容の怪文書を村内にばらまき、県庁にも、匿名で怪文書を送りつけ「辞めさせろ」と騒いだ事件があったため、医師の心がおれ、退職ということになり、全国の地域医療関係者間で有名になったという、あの怪文書事件が起こった島でした。


が、後任の医師が来てくれたんですね。とりあえずは、一安心ですが、怪文書を回した愚かなグループが、また追い出してしまわないか心配です。


怪文書については、JANJANに詳しい記事が載っています。

怪文書で離島 座間味の“Dr.コトー”(1) JANJAN(2007.4.20)
座間味のコトー 離島の真相(2) 怪文書は村の不祥事隠蔽が目的 JANJAN(2007.4.25)


◇参考リンク
座間味村
地域医療振興協会