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管制業務については客観的な分析ができる毎日新聞


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日航機ニアミス事故:管制官逆転有罪…個人に責任、衝撃 毎日新聞(2008.4.11)

「納得していないので上告したい」。日航機同士の異常接近(ニアミス)事故で、東京高裁は11日、管制官2人に逆転有罪を言い渡した。閉廷後に会見した管制官の一人は目に涙を浮かべて判決への悔しさをにじませ、同じ管制業務に携わる職員にも衝撃が広がった。管制トラブルが相次ぐ中、判決は空の安全への警鐘となるのか。


静岡・日航機ニアミス:逆転有罪 「全責任あるのか」 管制官に衝撃 毎日新聞(2008.4.12)

◇やむを得ない判決−−航空評論家青木謙知さんの話


管制官の便名の言い間違いは決してあってはならない単純なミスだ。上司だった籾井被告も訓練生の間違いを見逃しており、有罪判決もやむを得ない。ただ、航空事故が起きた場合に個人の責任ばかりを追及すると、自分の身を守るためにうその証言をする可能性があり、再発防止の教訓を得にくくなる。欧米のように個人は刑事免責にして正直に証言させれば、かえってシステム改善などにつながる。


■解説
◇自動化進んでもトラブル減らず


過去に管制官が有罪になったケースは▽名古屋空港の滑走路で航空機と空自戦闘機が衝突して12人が死傷した事故(60年)▽羽田空港に着陸した中華航空機が作業車両に衝突し作業員を死亡させた事故(70年)−−の2件ある。いずれも管制官の不注意が直接、事故を招いたことが明確だった。


しかし、管制システムのハイテク化が進んだ現在、管制官個人の刑事責任を追及することに異論を唱える意見もある。高度な専門性が問われる航空機事故を法廷で裁いても、真の原因究明と再発防止には結びつかないとする指摘には一定の説得力がある。


実際、管制システムの自動化が急速に進みながら、管制官の仕事量は減る傾向にない。国土交通省によると、2被告が所属する東京航空交通管制部が1年間に扱う航空機数は01年の事故当時約100万機で07年に約118万機に増えたが、管制官は430人から320人に減った。


今回の事故後も管制トラブルは相次いでいる。航空事故は、他の交通事故より被害が深刻だ。国は事故防止に万全を期さなければならない。


大淀町立大淀病院事件では、「家族から見れば6時間も放置なんだから、象徴として『放置』という見出しをつけた」「医師は仮眠を取っていた」と医師個人をバッシングした毎日新聞ですが医療以外の場合は、客観的な分析ができるようです。


医療事故に関しても、これぐらいの記事がかけるようになって欲しいものですね。


って、他のことに関しては、ある程度客観的な記事がかけるということは、医療に関しては、わざと「医療側が悪」という印象を抱かせる記事を書いているのか?


ところで、医療といい管制といい「強い注意義務があるけど、怠ったので有罪」という判決がでてますが、有言実行してみてはいかがでしょうか?


ちなみに、今回の判決の理論を当てはめるとこんな感じです。

えん罪の判決を出してしまった裁判官 裁判官には強い注意義務があるけど、怠ったので有罪。自白の矛盾点に注意していれば無罪だと気づけた
仮出所直後に殺人や強盗事件を起こされた場合 強い注意義務があるけど、怠ったので有罪。再犯という結果から見れば、仮出所は時期尚早だった
職務質問しておきながら犯人と気づかずに取り逃がしてしまった警察官 強い注意義務があるけど、怠ったので有罪。注意を払いさらに質問していれば気づけた
秘宝・双頭の黄金獅子をルパン一味に盗まれたインターポールの警部 強い注意義務が有る上に、予告状まで来ていたのに取り逃がしたので有罪


李下に冠を正さずといいますし(使い方間違っています)



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