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「紹介状に暴力歴記入」は必要悪か?


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紹介状に患者の暴力歴/本島中部の病院 沖縄タイムス(2008.4.23)

交通事故で頚椎ねんざを負った四十代の男性が、本島中部の病院から別の医療機関に転院しようとした際、医師が作成した紹介状(診療情報提供書)に、治療に関係しない警察での取り調べ歴などの情報を記載されたとして、プライバシーの侵害を訴えている。病院側は「紹介先で万が一のことがあれば病院同士の信頼関係が崩れかねない。治療に必要な情報と判断すれば提供する」と説明するが、疑問の声も上がっている。

「行き過ぎだ」「理解できる」―。病院側の対応にさまざまな声が上がった。

患者の目で医療を考えるNPO法人「ささえあい医療人権センターCOML(コムル)」(大阪市)の山口育子事務局長は「既往症や薬の服用歴などは治療方針に影響する重要事項だが、けがの治療に過去の取り調べの情報まで必要とは思えない。紹介先に『危険な患者だ』という先入観を与えてしまうのも問題ではないか」と危惧。

個人情報保護法に詳しい永吉盛元弁護士は「仮に患者に何か問題があっても、『慎重に診療することが望ましい』といった表現にとどめるなど、プライバシーを侵害しないよう細心の注意を払うべきだ」と指摘した。

リンク先だけでは情報が少ないのですが、院内でも暴力歴や問題行動があったのであれば、受け入れ側にとっては「必要な情報」であると思います。


知っていながら情報提供していなければ、受け入れ側にとっては「問題患者をその情報を隠して押しつけられた」となり、今後の連携が難しくなりますし・・・「危険な患者」であるのなら、「危険な患者」だという情報は、診療上必要ではないでしょうか。


ただ、院内でコンプライアンスを守れていたのであれば、「過去の取り調べ歴」まで提供するのは行き過ぎ感もあると思いますが・・・実際がどうなのか不明なだけに、難しいところですね。