経済アナリストであり獨協大学経済学部教授であり日本メイド協会の理事でもある森永卓郎氏ですが、守備範囲が広い割には、医療についてはとんちんかんなようです。
◇第134回医療費のコスト削減策はこんなにある 経済アナリスト 森永 卓郎氏 SAFETY JAPAN(2008.5.26)
とりあえず、斜め上な意見を書き出してみました。
○建築士のように医師も1級・2級に分けて仕事を分担する。
○慢性疾患には高度な医療判断は必要ない。
○2級医師はコミュニケーション重視にして、4年で育成すればいい。
○福祉の分野で働きたい若者が多いから、2級医師にして年収300万円で雇えばいい。
○耳鼻科医が医師なんだから近くをさわっている歯科医師も医師にすればいい。
○歯科医師は余っているし。
○歯科医は日常的に麻酔を使うから、麻酔はお手の物。麻酔科医の代わりにもなる。
○医師会は自民党の有力な支援組織。
○法外な報酬を得ている開業医の利権に踏み込まなければ医療費抑制はできない。
森永氏は「釣り記事」をやることで、有名らしいのですが、ここまでエサが多いと「釣り」かどうか判断に悩みます。
「慢性疾患には高度な医療判断はいらない、手に負えない時は病院に回せばいい」
→手に負えるか負えないかを判断するのに高度な医療判断が必要です
「高齢者の相手は、コミュニケーション能力重視の2級医師でいい」
→高齢者を馬鹿にしすぎ
「耳鼻科医が医師なら、歯科医師が医師でもいい」
→耳鼻科医・歯科医師双方をを馬鹿にしすぎ
「福祉の分野で働きたい若者が多い」
→学校の充足率6割と定員割れ続きで、離職率は20%超ですよ。
「歯科医に麻酔はお手の物」
→日常的にやっているのは局麻では?
「医師会は自民党の・・」
→有力組織なら診療報酬マイナス改定が続くわけない
「法外な報酬」
→法外な報酬を得ている開業医は、自由診療じゃね?
と、現状の認識もできていないようです。ただ単に「年収300万円」を言いたかっただけだろと。
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