保健師のまとめブログ

保健師が気になった情報をまとめています。

TBS「がん難民とは医師からさじを投げられた患者」


下のバナーをぽちっと押していただけるとブログ作成の励みになりますm(_ _)m↓
やる気成分が2mgぐらい増えます。

看護 ブログランキングへ

朝一でつけたテレビ(TBS)が酷い内容だったので、出勤前に載せておきます。


「がん難民」問題、松山市で講演会 TBS News i(2008.9.8) (魚拓)


(アナウンサー)
「もう治療法はありません」。このように医師らからさじを投げられた患者が、いわゆる“がん難民”です。講演会では、日本でいち早くがん難民問題に取り組んだ医師が実際のがん難民を一例ずつ検証。“手を尽くしたがん医療”が行われていない実態を明らかにしました。

静岡県のがん対策推進計画のコンテンツでは

(注8)がん難民
適切な治療を受ける病院が見つからない患者のこと。特に、再発後や終末期にこうした状態になる患者を指すことが多い。

日経メディカルのルポでは

がん難民”という言葉には医療システムの不備を告発するニュアンスが含まれている。一方で、現実的に「今よりもよい医療がこの世にどこかにあり、そこにたどり着きたい」という執着から、難民化している例も少なくない。

とされている「がん難民」ですが、TBSでは「医師らからさじを投げられた患者」なんだそうです。で、がん医療については「手を尽くしたがん医療”が行われていない」んだそうです。


「医師からさじを投げられた」と感じる患者さんは現に居ます。そう思うことについて否定はできませんし、医療側が反省すべき点もあるでしょう。


が、報道機関が「がん難民=医師がさじを投げた患者、医師からさじを投げられた患者」と定義づけてニュースとして放送するのは、公平・中立ではなく異常です。


ただ単に、「批判したいだけ」「医療現場が悪いという印象を植え付けたいだけ」と。


毎日新聞・TBSは、大淀病院・大野病院以降、とくに顕著になってきましたが、「医療をよくするために悪いところは批判する」という手段としての批判ではなく、批判そのものが目的化してきている感じがします。(同じく医療現場批判が顕著な産経ですが、こちらは批判そのものが目的とまでは言ってないようです→財界のための医療現場批判ですから)