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山梨県が産科研修医に年額30万円の奨励金


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産科研修医に30万円 読売新聞(2008.9.11)

産婦人科医を確保するため、県は、県内7病院で産婦人科の後期臨床研修を受ける研修医に対し、年間30万円の奨励金を出す方針を固めた。すでに後期研修を受けている5人分の150万円を9月県議会に提出する補正予算に盛り込む。

(中略)

県によると、奨励金は、産婦人科の後期研修を行う県内7病院での研修プログラムを受ける医師が対象で、30万円の用途は自由。多くの医師が初期研修終了間際の12月に進路を決めるといい、県議会の承認後、さっそく今年度から導入したい考えだ。

医師国家試験に合格したあとに行われるのが「初期臨床研修」ですが
初期臨床研修では2年間で、内科・外科及び救急部門(麻酔科を含む)・小児科・産婦人科・精神科及び地域保健医療を少なくとも1ヶ月以上研修することが義務づけられています。

その後、専門性を高めるために、後期研修制度(専修医、修練医とも)に進むパターンが多いです。(ここで自分の専門分野を決定する感じです)

2004年に導入された「初期臨床研修制度」ですが厚生労働省としては

「医療の高度化・専門化が進んだ結果、自分の専門分野しか分からないという医師が増えた」
「一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身に付けることのできるものでなければならない」(厚生労働省医師臨床研修制度のホームページ」より)

ということで、導入しています。

が、実際は「産科を希望していた研修医がローテーションで産科や他の科を回ることで、産科の激務さを目の当たりにし、後期研修先を変えた」ということが起こっており、産科離れや小児科離れに拍車をかけているとも言われています。

そこで山梨県が導入したのが「後期研修で産科を選ぶと年間30万円あげますよ制度」ですが・・・

これからの医師人生に大きく影響するであろう「後期研修先の選択」が30万円(月額2万5000円)で影響されるとは思えないんですけどね・・曇り