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兵庫県のショボ過ぎる医師採用特典


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兵庫県と言えば

廃止のはずの医師手当、別名目で復活 兵庫 読売新聞(2006.3.23)

兵庫県行財政改革の一環として県立病院などの医師に対する特殊勤務手当を4月から廃止すると発表しながら、同額を別の手当で上乗せする方針を決めていたことが23日、わかった。

医師は給与が一般職員より最高約30万円高く、外部監査で「さらに特勤手当を支給するのは合理性を欠く」と指摘されており、形を変えた「厚遇」に、県議らから「名目を変えただけ。だまし討ちだ」と批判が出ている。

外部監査報告書に「医師の給与が一般職員より最高で30万円も高いのは不公平」と書かれ、県は「医師手当は県民の理解が得られない」といい、議員様は「県民の代表である県議会議員よりも医師の給与が高いのはおかしい」「だまし討ちだ」と発言するなど、政・官(特に議会)が率先して医師逃散を招いている地域として有名です。


(補足しておくと、監査報告を受けた県は医師手当の廃止を決定したけど、それじゃ民間病院との格差が広がる一方になり医師の引き留めなんてできないから、調整手当増額で対応しよう・・としたら、議会が「だまし討ちだ」、ついでにマスコミも「厚遇復活」と騒ぎ出した経緯あり)


言い替えれば「スタート時点でマイナス印象」な兵庫県立病院ですが、そこから挽回するための「新人医師採用特典」を含んだ、新採用制度をはじめるそうです。


新人医師採用へ特典 県が新制度 読売新聞(2008.9.27)

地方勤務後、最先端機関へ

深刻な医師不足に悩む県は、後期研修(専門医)を終えた新人医師を対象に、地方勤務後に、高度医療機関で働くことができる〈特典〉を盛り込んだ新たな採用制度を始める。県内の県立病院は医師不足に伴う入院・外来患者数の減少で、昨年度決算は45億円の赤字を計上するなど、厳しい経営状況が続く。県は「専門の医療設備が充実した職場は、若い医師たちにとって魅力的に映るはず」と来年度の勤務を見据え、10月から募集をする。

(中略)

県医務課(078・362・3243)の担当者は「地方勤務はしんどいだろうが、高度医療機関で勉強できるのは価値がある。大勢の応募があれば良いが……」と話している。

まとめると、採用特典とは

「県内へき地の公立病院で2年間勤め上げたら、残り2年間は、災害医療センター・こども病院・がんセンターでの勤務を認めてやろう権」のこと。


 ( ゚д゚) ・・・
 
 (つд⊂)ゴシゴシ
 
 (;゚д゚) ・・・
 
 (つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
 (;゚ Д゚) …!?


つっこみどころ満載ですが、2点だけあげると


1.しんどい地方勤務を改善するのが先だろ
2.高度医療センター勤務権は都会でも医師不足だから、特典にならないと思う


というか、2.については、兵庫県災害医療センター兵庫県立がんセンターも公式サイトには医師募集中の案内があるんですが・・・(´・ω・`)


多分、担当者もわかっているんだと思います。
そこら辺が記事中の「大勢の応募があれば良いが……」の後半かな。