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(東京・妊婦脳出血死亡報道)毎日新聞が伝えない「遺族の言葉」


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東京・妊婦脳内出血死の件です。

遺族が27日、厚生労働省で記者会見を行いました。

亡くなられた妊婦さんおよびご遺族の方にお悔やみ申し上げます。

この記者会見ですが、他紙が報道しているのに毎日新聞が意図的に触れていない部分があります。


時事通信 安心して産める社会に=「誰も責める気ない」−死亡妊婦の夫が会見

搬送要請で、医師は頭痛が尋常でない状況を伝えていたといい、「伝わらないはずがないと思うが、誰も責める気はない」と夫。最初に断った同病院の当直医について「傷ついて辞めるようなことになったら意味がない。絶対辞めないでほしい」と話した。
さらに脳死状態で3日間を過ごした妻が亡くなる日、保育器に入ったままの赤ちゃんを連れてきて妻の腕に抱かせてくれて、親子水入らずの短い時を過ごしたエピソードを披露。「墨東病院の医師も看護師も本当に良くしてくれた。彼らが傷つかないようにしてほしい」とした。

読売新聞 「妻の死無駄にしないで」夫が会見…妊婦受け入れ拒否

厚生労働省で記者会見し、「妻が死をもって浮き彫りにした問題を、医者、病院、都、国が力を合わせ改善してもらいたい。妻の死を無駄にしてほしくない」と、声を詰まらせながら訴えた。
夫は「医師や看護師には温かい配慮をしてもらった。だれも責める気はなく、裁判を起こすつもりもない。赤ちゃんを安心して産める社会にしてほしい」と話した。

産経新聞 【妊婦死亡】「医療問題改善につながれば」 遺族が会見

夫は「なぜ、文明や医療の発展した都会で、誰も助けてくれないのだろう」と気持ちを吐露。その上で、「かかわってくれたすべての医療関係者は、人として一生懸命やってくれた。責任追及したり、責める気はない」とも話した。

産経新聞 【妊婦死亡】別れの間際、わが子胸に 夫、医師らの配慮に感謝

最後まで誰かを責めるような言葉はなく、むしろ、口にしたのは感謝の言葉。「医師や看護師は本当に良くしてくれた」。妻は息子を産むと、7日夜に息を引き取った。直前、病室に息子を運んでもらい妻の腕で抱かせてもらえた。親子水入らずの時間はわずか30分。しかし「温かい配慮をいただけた」と振り返る。 

朝日新聞 「病院、都、国など力合わせ改善を」妊婦死亡の夫会見

妻が亡くなる7日の昼。無事に生まれた男児が保育器で病室に運ばれてきた。意識のない妻の腕に赤ちゃんを抱かせてもらった。少しの時間、親子3人だけで過ごした。「妻と子どもが一緒に生きたのは3日間だったが、(病院側に)温かい配慮を頂けた」
かかりつけ医側と各病院側で搬送経緯の説明が食い違う点について、男性は「誰も責める気はない。当直医が傷ついて辞めて産科医が減ったら意味がない」。都や病院を訴えるつもりはないという。

毎日新聞 妊婦受け入れ拒否死亡:夫「力合わせ改善を」 母子対面できず「悲しい」

墨東病院に運ばれた時は、既に呼び掛けなければ目を開けない状態で、緊急手術の末、子供は助かったが、妻は脳死状態だった。3日後に亡くなる数時間前、病院は目を覚まさない妻の腕に抱かれるように、子供を置いてくれたという。

墨東病院は22日の会見で「かかりつけ医から脳出血を疑われる症状は伝わらなかった」と説明したが、夫は「(医師は)私の目の前で『尋常じゃない』と、ちゃんと伝えていた」と強調。それでも「墨東病院の当直医が傷ついて病院を辞め、産科医が減るのは意味がない。今後も産科医としての人生を責任もってまっとうしてほしい」と力を込めた。

「遺族がこう言っているから、バッシング報道は辞めろ」と言いたいのではなく

なぜ、毎日新聞は「墨東病院の医師も看護師も本当に良くしてくれた。彼らが傷つかないようにしてほしい」「誰かを責める気はない。赤ちゃんを安心して産める社会にしてほしい」という遺族の言葉を載せなかったのか・・、記者やデスクがどのような意図で、何を考えてこの言葉を削除したのか、教えて欲しいです。