トヨタ自動車の相談役であり、日本経団連前会長でもあり、「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」の会長でもある奥田碩氏(最近、旭日大綬章ももらっていたね)が、本日(11月12日)開催された「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」と発言したことが、すごい勢いで話題になっています。
◇トヨタ奥田氏「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」 朝日新聞(2008.11.12)
トヨタ自動車の奥田碩相談役は12日、首相官邸で開かれた「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、テレビの厚労省に関する批判報道について、「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」と発言した。◇トヨタ・奥田氏「厚労省たたき異常」 ワイドショー報道など批判 日本経済新聞(2008.11.12)
「スポンサーをやめようかなとも思う」。政府の「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」の座長を務める奥田碩トヨタ自動車取締役相談役が12日の会合で、ワイドショーなどの番組での過度な厚生労働省たたきに不快感をあらわにした。奥田氏は「テレビが朝から晩まで年金や厚労省の問題をあれだけ毎日やるのはちょっと異常な話。正直言ってマスコミに報復してやろうかな」と発言。「ああいう番組のスポンサーは大きな会社じゃない。パチンコ屋とかサウナとかうどん屋とか」とまくし立てた。
関係者は「マスコミ公開の会議であることを忘れていたのでは」と奥田氏をかばったが、経済界の大御所の発言だけに波紋を呼ぶ可能性もある。(23:06)
大スポンサー様のトヨタ自動車会長の「スポンサーやめようかな」報復発言で、マスコミは右往左往。逆に、某巨大掲示板やブログなどでは「奥田d(´∀`*)GJ(グッジョブ)」と大騒ぎになっています。
自分も、びっくりしました。「旭日大綬章という民間人がもらえる最高位の勲章をもらったんで、考え方が変わったのだろうか」とか思ったりもしましたが・・・よくよく考えてみると、「厚労省バッシングはやめろ」って内容であって、「医療現場バッシングやめろ」ではない。
財界と厚労省について考えると
財界「社会保障費削って、経済に回せよ」
↓
経済財政諮問会議「社会保障費削って、経済に回せよ」
↓
内閣「社会保障費2200億円削除ね」
↓
財務省「そういうことだから」
↓
厚労省「わかりました」
という関係。財界にとっちゃ末端組織ですね。社会保障費2200億円削除を実行してくれたり、雇用保険の引き下げを考えてくれたり、ホワイトカラーエグゼンプション(残業代なし制度)を「家族団らん法」と言い換えて実現に取り組んでくれたりと、意のままに動いてくれる下っ端。
そんな下っ端がマスコミによってバッシングされていることに対して、物申しただけであって、現場や国民にとっては、グッジョブではないような・・