◇環境と健康に効く「自転車通勤手当」 導入する会社や自治体出始める J-CASTニュース(2008.8.10)
環境にやさしい自転車を通勤に使うと「手当て」を支払う会社や自治体がボツボツ出てきた。健康にいいのに加えて、月に数千円もらえる。「エコ通勤」がこれから増えそうだ。
大口酒造(鹿児島県大口市)は車の代わりに自転車で通勤する社員に、1kmあたり10円を支給する「エコ通勤手当」を2008年8月1日から導入した。環境保護活動の一環として取締役専務の男性が提案したものだ。また、社員の肥満防止の効果も期待できそうだ。自転車を使用した場合は出勤時に自己申告するというもので、 1回単位で申告できるので、天候や体調に応じて気軽に利用できる。手当ては半年分まとめて、年2回の賞与時に支給される。
同社の担当者によると、平均通勤距離は片道5km。導入前は車利用がほとんどだったのが、7月からテストで始めたところ、全社員70人のうち約3割が自転車に切り替えた。往復10kmを毎日続ければ、支給額は1カ月あたり数千円になる。また、会社の近辺は平坦で、キツイ坂道も特にないのも大きい。5kmを自転車で走るのにかかる時間はおよそ20分程度で、健康維持にはちょうどいい距離のようだ。
記事では、大口酒造の他、名古屋市役所やシマノ(自転車関連メーカー)、ヤマハ発動機といった自治体・企業の自転車通勤割引についても紹介されています。
○記事で紹介されている「自転車通勤手当」一覧(Wikipediaも参照)
企業・自治体名 | 内容 |
---|---|
大口酒造 | 車の代わりに自動車で通勤すると1kmあたり10円を支給 (1回毎で計算、年2回まとめて支給) |
名古屋市役所 | 自動車通勤時の手当の2倍、5km以下で自動車通勤の場合は半額に |
シマノ | 月額2600円-5000円を支給(ヘルメット着用時のみ) |
ヤマハ発動機 | 4輪→2輪、2輪→自転車・徒歩とより環境に優しい手段に替えると手当支給 |
◇参考リンク
○「徒歩・自転車」エコ通勤、1キロ10円 大口酒造が導入 南日本新聞(2008.8.1)
○エコ通勤ポータルサイト-事例集 国土交通省