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丹波市「県立柏原病院の小児科を守る会」の取り組み


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神戸のサンテレビさんが、「県立柏原病院の小児科を守る会」さんの活動を紹介しています。


地域医療再生・丹波では… サンテレビ

医師不足によって大きく揺らいでいる地域医療。丹波市の県立柏原病院でも小児科や産婦人科が存続の危機に陥っている。
丹波の母親らで作る市民グループは医師の増員を求める署名活動を行う一方で、過酷な勤務が続く医師を守るため、コンビニ感覚の受診を慎もうと呼びかけている。

screenshot


動画は、上記リンク先からどうぞ。

以下、参考リンクです。


ごあいさつ 県立柏原病院の小児科を守る会

私たち「守る会」のメンバーは、みんな子育て中のお母さんです。
妊娠、出産、そして子育てと、柏原病院の先生方には大変お世話になってきました。

昨年の春、産科・小児科がなくなるかもしれないと知り、
先生の役に立ちたい!
私たちにできることをしていこう!
と「守る会」を結成しました。

私たちに何ができるだろう?
何をしたら良いのだろう?
今もなお自問自答しています。

「守る会」の活動を通して、地域医療の現状を知りました。
住民としてどうすべきか、少しずつ分かってきました。

安心して暮らせる地域づくりのため、私たちにできることを
地域のみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。


県立柏原病院の小児科を守る会 Wikipedia

経緯

近年、勤務医不足で医師の負担が激増している。特に激務で知られる小児科の状況は深刻で、全国の医師から小児科は忌避され、医師の数が減少している。中には、小児科医が確保できず、小児科医を閉鎖する病院も相次いでいる。

兵庫県立柏原病院もそのような病院の一つである。柏原病院のある丹波も、柏原赤十字病院が産科を休止するなど、医療崩壊は深刻な状況である。柏原病院でも、人事異動と後任医師の不足から小児科閉鎖の危機となった。また、小児科が閉鎖となれば、生まれてきた子供の治療が不可能となるため、産科も休止になるのが一般的である(東京都の日野市立病院の例など)。

これに危機感を抱いた地域住民7人が結成したのが県立柏原病院の小児科を守る会である。小児科の適切な利用方法を周知するなどの活動で、小児科医の負担を減少させることで小児科の閉鎖を食い止めるのを目標としている。特に、軽症でも安易に救急外来を利用するというコンビニ受診の減少に重点を置いた活動を行った。

成果

啓蒙活動の結果、小児科の救急患者数をほぼ半減させることに成功したとしている。この活動を知り、感動した小児科医が岡山県の大学病院から自ら希望して転勤し、着任。病院側も小児科の存続を決定した。これにより、守る会は取り敢えずの目標を達成した[1]。

しかし、丹波の医療状況が危機的状況であることに代わりはないため、今後の動向が注目される。


「住民が奇跡起こした」 小児科医が着任 丹波市 神戸新聞(2008.4.7)

診察時間外に小児救急に訪れる患者は、全国的に約九割が緊急度が低い軽症とされる。柏原病院小児科は丹波地域の中核だったが、医師が三人から二人に減った二〇〇六年四月から危機的な状況になり、〇七年四月から一般外来を紹介制にし診察を制限している。

勤務医が疲弊する様子を知った母親たちが〇七年四月、「県立柏原病院の小児科を守る会」を結成。症状を見極めて病院を利用するよう住民に呼び掛けた。病院間の輪番制の徹底にこの運動が加わり、小児救急利用者は半減。先駆的な取り組みとして注目された。

昨年夏、インターネットで住民の活動を知った石井医師は、同病院に「会の活動は極めて意義がある」とメールを送信し、見学に訪れた。軽症患者が夜間に列をなしたり、患者の親が必要性の低い点滴などを執ように求めたりすることが多い中で、この地域では住民も医療を支えていることを実感した。大学病院を出るタイミングと重なったこともあり、転勤を決めた。「ここ数年の医療関係の話題は、患者のたらい回しや訴訟ばかりだった。地域の取り組みで心が救われた」と話す。