保健師のまとめブログ

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「知らないものは探さない」、厚労省医政局の基本方針


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奈良の県立病院が看護師不足で病床を休止するというというニュースがありますが


県立奈良病院、4月に50病床以上休止へ、深刻な看護師不足で 産経新聞(2009.2.14)

奈良県の基幹病院の県立奈良病院(奈良市、400病床)が、深刻な看護師不足を理由に今年4月から50病床以上を休止することが13日、分かった。4月の新規採用者などを加えても、なお看護師が約50人不足する見通しで、県は「このままでは病床数を維持できない」としている。同病院での病床休止は昭和52年の開設以来初めて。


厚生労働省医政局は「自治体病院で、看護師不足を直接の理由にした病床休止は聞いたことがない」としている。

ここに注目です。

厚生労働省医政局は「自治体病院で、看護師不足を直接の理由にした病床休止は聞いたことがない」としている。

医政局は「看護師不足で病床休止」について聞いたことがないようですが



来月から一部病棟休止 看護師不足で、沼津市立病院 静岡新聞(2006.12.2)

沼津市立病院(小沢弘侑病院長)が来年1月1日から当分の間、一部病棟を休止することが1日、分かった。看護師の不足が原因で、病床数は1割減の450床となる。同日の市議会11月定例会一般質問で、田上博氏(無所属)の質問で病院側が明らかにした。


看護師不足で2病棟休止 名古屋の2市民病院 東京新聞(2007.3.26)

名古屋市は、看護師の新規採用者が不足したため、4月1日から東市民病院(千種区)と緑市民病院(緑区)の各1病棟を休止する。市によると、看護師不足による市民病院の病棟休止は初めて。市は「看護師が手配でき次第、すぐ再開したい」としているが、めどは立っていない。


採用年齢引き上げも 中部病院看護師不足 琉球新報(2007.6.4)

県立中部病院で看護師不足のため33病床が使えなくなっている問題で、中部市議会議長会の喜友名朝清会長(沖縄市議会議長)ら議長4人は4日午前、県庁に県病院事業局を訪れ、県立中部病院の看護師の定数増員や労働条件の改善を要請した。これに対し、當真正和県病院事業局次長は「採用の際の制限年齢の引き上げなどを検討している。就職しやすい環境を整え、早期に病床を使えるよう取り組む」と答えた。


開設時から看護師不足 南部医療センター精神科病床休止 琉球新報(2007.10.19)

県議会決算特別委員会(伊波常洋委員長)は18日、病院事業局と企業局の2006年度決算を審議した。県立南部医療センター・こども医療センターの安次嶺馨院長は精神科合併症病棟14床が11月から休止する問題で「(休止後は)1日も早く看護師を確保し病床をオープンしたい」と看護師確保に努める姿勢を示した。休止の理由について「今年4月の病棟オープン時に看護師は既に12人不足していたが無理して開いた。だがついに欠員が20人になり看護師が過重労働に陥った」と述べた。


大田市立病院、5階病棟の54床休止 12月中旬から 中国新聞(2007.11.29)

看護師不足が深刻

大田市立病院(岡田和悟院長、三百三十九床)が、十分な看護体制が維持できないとして十二月中旬から病棟の五階部分(五十四床)の休止を予定していることが二十八日、分かった。

スタッフ不足、減る病床 小矢部・北陸中央病院、来月55床休止 北日本新聞(2008.3.26)

小矢部市野寺の北陸中央病院(宮元進院長)が看護師の不足のため、病床百六十九床のうち五十五床を四月から休止することが二十五日、分かった。朝日町のあさひ総合病院(赤川直次院長)は医師不足のため、病床百九十九床のうち四十九床を四月から休止する。県内ではほかに、南砺市の南砺家庭・地域医療センターが医師の退職によって四月から小児科を休止。医師、看護師不足で地域医療の足元が揺らいでいる。


当面一般病棟だけ/津和野共存病院 朝日新聞(2009.2.11)

津和野町が出資する医療法人「橘井堂(きっ・せい・どう)」の須山信夫理事長は10日、町内で会見を開き、津和野共存病院など町営4施設の運営方針を説明した。看護師不足で1月中旬から休止している同病院の療養病棟(49床)は当面、休止を続けて一般病棟(50床)だけで運営する方針を示し「看護師の人数が確保できれば再開させたい」と述べた。

数年も前から、全国の自治体病院で「看護師不足のため病床休止」が相次いでおります。


医政局というのは


医政局 厚生労働省

◆明日の医療を考える

近年の高齢化、疾病構造の変化、医療の質を求める国民の声の高まりなどに応え、21世紀における良質で効率的な医療提供体制の実現に向けた政策の企画立案を行っています。


◆新世紀の医療政策

病気やけがの時、安心して質の高い医療を受けられる医療を実現していくことは、国民誰もが願うところです。
我が国の医療は、平均寿命や乳児死亡率等で見れば、世界最高水準に至っている一方で、ベッド当たりの医療従事者(医師・看護師等)の数が少ないこと、平均入院日数が長いこと等の問題を抱えており、我が国の経済・生活水準に見合った質の高い医療提供体制を構築することが重要な課題となっています。
そこで、新世紀における「質の高い」「効率的な」医療の実現を目指し、医療を取り巻く諸相から抜本的な改革に取り組んでいます。


◆医療を支える「人」と「モノ」の充実

医療政策推進の基礎となる「人」(医師、看護師等)と「モノ」(病院等)の両面にわたる整備を進めています。
医療の担い手となる「人」については、量的に充足されるだけでなく、その養成の在り方を見直しながら、国民の健康と命を預かるのにふさわしい質の高い人材の確保を図っています。
また、病院等の医療施設については、へき地や離島などの地域における医療機関の整備、救急医療の確保等を図っています。


e-gov*1で詳しくみてみると
「医療を提供する体制の確保に関すること」
「救急医療体制の整備に関すること」
「へき地医療体制の整備に関すること」
「看護師等の確保に関すること」


などを掌っているはずなのすが
その医政局の発言が「自治体病院で、看護師不足を直接の理由にした病床休止は聞いたことがない」というものですから、困ったものです。