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カメラ付ケータイで色を調べるソフトを富士通が開発


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色の見え方、感じ方(色覚)は、遺伝子のタイプや加齢・病気によって異なります。そのため、色を使ったサインが、実はある見え方をする人にとっては「わかりにくい」ということもあります。


例をあげると、ノートパソコンや携帯電話などには「充電中→赤」「充電が完了→緑」とインジケーターで知らせてくれる機能がありますが、「赤」と「緑」、それぞれの明度や彩度によっては、見分けがつきにくいという場合があります。



(「ITmedia News:「カラーユニバーサルデザイン」って知ってますか?」より)


こういった「見え方の違い」に対して、「多様な色覚を持つさまざまな人に配慮して、なるべく全ての人に情報がきちんと伝わるように利用者側の視点に立ってデザインしよう」という取り組みがカラーユニバーサルデザインですが、詳細については、過去の記事をご参照ください。


◇過去記事
 ○神奈川県、新設案内板のカラーUDの義務づけを検討 - 保健師のまとめブログ2
 ○カラーユニバーサルデザイン支援ツール一覧 - 保健師のまとめブログ2
 ○カラーユニバーサルデザイン機構 - 保健師のまとめブログ2
 ○表記のユニバーサルデザイン-色について - 保健師のまとめブログ2
 ○保健師のまとめブログ2


前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここからが本番です。


このように、色の見え方が異なると困る場合がでてきます。

例えば
「同じ緑色の靴下だと思っていたら、もう片方は赤だった」
「赤いランプが点灯したら充電完了ですとあるが、違いが分かりにくい」
「道を尋ねたら、青い看板を右にって言われたけど・・」
などですが


こういった問題に対し、「カメラ付きケータイのカメラで撮影し、色を判断してもらおう」というソフトを、富士通が開発しました。



ケータイが色を教えます、色覚障害の富士通社員ら開発 朝日新聞(2009.2.18)

赤と緑などの色を区別することが難しい色覚障害の人に、ケータイが色を教える――。カメラ付き携帯電話を使って、200種以上の色の名前を簡単に判別できるソフトを富士通が無料公開している。自らも色覚障害のある社員が開発にかかわった。

このソフトは「カラーアテンダント」。ソフトを取り込んだ携帯電話の内蔵カメラで、色を知りたい対象を撮影すれば、「明るい緑」などの文字や数値、グラフが表示される。

一部機種には色の名前を音声で読み上げ、色の違いを携帯電話の振動で表現する機能もある。「新橋色」「マルーン」といった色彩の専門家が使うような色を判別したり、絵の具の配合率を解析したりする使い方もあり、美術の授業などにも活用できそうだ。


特別な機械を用意する必要はなく、すでにあるカメラ付きケータイに対応ソフトをダウンロードすればOKという手軽さもあり、すでに1万4000件もダウンロードされているとのこと。(ただし、現在は富士通の一部のケータイのみ対応)



富士通公式サイトでの紹介はこちらからどうぞ。


ColorAttendant(カラーアテンダント) : 富士通

「ColorAttendant(カラーアテンダント)」は携帯電話のカメラ機能を利用して、色を判別するiアプリです。
iモードサイト「@Fケータイ応援団」から無料でダウンロードいただけます。

日本人男性の5%、女性の0.2%に色覚に差異があると言われており、多くの場合、赤と緑など特定の色を区別することが困難です。例えば、洋服のコーディネートや靴下の左右を合わせる際などに不便を感じることがあります。 ColorAttendantは、このような色の判別の不便を解消するため、「手軽・かんたん(注1)」「うれしい・楽しい(注2)」をコンセプトに企画・開発されました。 ColorAttendantの多彩な機能を利用いただくことで、色に関する日常の不便を解消することができます。

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