文科省開催の「新型インフルエンザ研究最前線〜3人のトップが語る」*1
のレポートが保健衛生ニュースに載っていたんですが、いろいろ気になったところもありましたのでメモ書き。
メモ
- 被害軽減に有効だと考えられている公衆衛生上の対策▽学級閉鎖▽発症者の自宅隔離▽接触者の自宅待機。
- 学級閉鎖は、ある一定割合の生徒が休んだときに実施では、感染拡大防止目的では全く意味がない。ある県では1例目で全校閉鎖する方針だがこちらはある程度有効。
- 外出したら顔を触ることは避けるべき。
- 新型インフルエンザ対策商品は根拠のないモノが多い▽うがい→根拠無し▽空気清浄機→逆効果の可能性あり▽ウイルスを99%防ぐを謳った高機能マスク→99%はありえない。
- 人にうつさないための対策は咳エチケットとマスク着用。
- リレンザは吸入薬なので高病原性鳥インフルエンザへの有効性を疑問視する声もあるが*2、肺を抑えることが重要であり有効。
- 鳥インフルに罹患した鳥でも、十分に熱を通せば感染しない。
- 海外で「うがいをしよう」と聞いたことはない。感染防止としては疑問。なぜ推奨されるかいまだに分からない。
- マスクは何もしないよりはマシ
CBニュースに記事があったので、こちらもどうぞ
◇タミフル、熱下がっても飲み続けて CBニュース(2009.2.6)
文部科学省の「振興・再興感染症研究拠点形成プログラム」の一環として、公開講演会「新型インフルエンザ研究最前線〜3人のトップ科学者が語る」(主催=文科省、理化学研究所感染症研究ネットワーク支援センター、東大医科学研究所)が2月6日、東京都内で開かれ、3人の研究者が講演した。東大医科学研究所の河岡義裕教授は、「(通常の季節性)インフルエンザで、熱が下がると薬を飲むのをやめてしまう人が多いが、調査によると、感染6日後でも1万個以上のウイルスを口からまき散らしていることが分かっている。処方されたタミフル、リレンザはすべて服用してほしい」と呼び掛けた。
*2:高病原性鳥インフルエンザは通常のインフルエンザと違い肺以外の全身でも増殖するので