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広がるカラーユニバーサルデザイン


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色の見え方の違いに配慮したデザイン「カラーユニバーサルデザイン」が国や自治体、企業に広まっています。


色弱者にも優しいデザインを 見やすさひと工夫 国・自治体・企業へ普及の動き 東京新聞(2009.3.23)

色弱者が識別しやすい路線図を作成した横浜市交通局はCUDOの認証を受け、昨年十二月には内閣府バリアフリーユニバーサルデザイン推進功労者表彰で大臣表彰に輝いた。


色弱者には路線の色が埋もれて見えた交通案内のグレーの背景色を白に変更。混同しやすい一部路線に模様をつけて見分けやすくした=図参照。その結果、健常者にも見やすくなる効果が出ている。



色弱者も識別しやすい工夫を施した、削除ボタンマークを赤からオレンジに変えたデジタルカメラや業務用地図、緑色のレーザーポインターも登場。銀行でも青地に白文字の受け付け番号表示が採用され、CUDO認証は五百件近くまで増えている。CUDOの伊賀公一副理事長は「色弱者への配慮が企業価値を高めるとの意識が広まってきた。ユニバーサルデザインが当たり前になる時も近い」と手応えを感じている。


色覚に詳しい岡部正隆東京慈恵会医科大学教授(解剖学)は「色弱は、異常や障害ではなく、たまたま少数派であるだけ」と強調。「一定頻度でこのような色覚型を持つ人たちがいることを前提に、案内図、製品などさまざまな物のデザインや、ホームページなどのプレゼンテーション方法を工夫することが必要だ」と訴えている。


色の見え方の違いが特に問題になるのは、「人工物」の場合と言われています。路線図のラインカラーや、充電中→黄色/充電完了→グリーンなど、色の違いに意味を持たせたときに逆にわかりにくくなってしまうことがあったりします。この点を踏まえ「意味を持たせつつ見え方の違いにも配慮したデザイン」というのが、カラーユニバーサルデザインの考え方の一つです。


カラーユニバーサルデザインの基本的な考え方は、CUDO(NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構)のサイトで詳しく説明されていますので、こちらをどうぞ


http://www.cudo.jp/cud_nani/index.html
screenshot



記事で紹介されている、横浜市交通局の取り組みはこちらから。


横浜市営地下鉄の路線図はこんな感じ



(画像はhttp://www.city.yokohama.jp/me/koutuu/sub/rosen.htmlより)


東戸塚→戸塚へ行く路線(横須賀線東海道本線)が実は、縞模様になっています。(他にも、縞模様になっている路線はありますよ)


カラーUD支援ツール一覧で紹介した富士通の「ColorDoctor」でシミュレーションしてみました。

元の図
第一色覚
第二色覚
第三色覚

第一・第二で見分けがつきにくい

横須賀線東海道本線(横浜→保土ヶ谷/ほどがや)」
 と
相鉄本線(横浜→平沼橋/ひらぬまばし)」

ですが、横須賀線東海道本線の方が縞々になっているので、見分けがつきます。(上の画像は縮尺+シミュレーションの結果をディスプレイを通してみることになるので、実際の見え方とは異なります)


CUDOの協力を得て、交通案内図、運賃表、行先案内図、所要時間案内図、構内案内図、トイレ案内図の6つのサインについて、バリアフリーユニバーサルデザイン化したとのことです。