◇[医療最前線]世界で最も安全な医療 自然治癒力を高める「ホメオパシー」
ホメオパシーという言葉を聞いたことがあるだろうか? これは、200年前にドイツの医師サミュエル・ハーネマンが生涯をかけて確立した医療で、海外では既にかなりポピュラーになっている。
英国の国会では「最も安全な療法」と認められ、インドでは第1医学として用いられている。また、インド、ドイツ、南アフリカ、メキシコなどでは、ホメオパシーを専門として学ぶ大学もある。日本ではやっと近年になって少しずつ認知され始めているが、まだまだこれからという段階だ。
日本の医療の主流である近代西洋医学の常識から考えると、実に不思議な感じがする療法だが、実に興味深く、未来における新しい可能性を感じるものがあるので、2回にわたって紹介することにする。
まあ、その英国では「ホメオパシー」による治療がNHS(National Health Service)の保険適用から外されましたが。*1
ところで、ナイチンゲール(英国出身)も、看護学生のときに誰でも一度は読んだであろう「看護覚え書」で、ホメオパシーの有効性について触れているようです。
◇ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 NATROMの日記
当時からすでにホメオパシーの有効性(効果も害もないから、素人女性の素人療法にはもってこい)を指摘していたナイチンゲール。さすがです。
NATROMさんの記事には、他にもナイチンゲールのいろいろな面が書かれていて面白いですよ。というか、「看護覚え書」ってこんなに面白かったのか・・押し入れから引っ張り出してこよっと。
こういったことを踏まえた上で、JBPRESSの編集部が「世界で最も安全な医療」というタイトルをつけていたら、すごくアレで素晴らしいのですが
世界で最も安全な医療 自然治癒力を高める「ホメオパシー」
編集部注:この治療法に関しては古くから世界中でその効果について様々な議論がなされてきました。一部では科学的根拠が欠如している点から呪術的治療法と攻撃されることさえありました。そうした議論をしっかりと踏まえつつ、2回目は現実の治療現場で何が起きているのかをリポートします。
と書いている*2ので、トンデモ記事になると思います。
ホメオパシーな記事一覧
- ホメオパシーについての朝日新聞の秀逸な記事(2010.7.31)
- ホメオパシー助産師が提訴されることに(2010.7.11)
- あのホメオパシーが保険適用?(2010.2.18)
- JB PRESSで「世界で最も安全な医療」というタイトルでホメオパシーが紹介されていた(2009.9.2)
- 「養護教諭とホメオパシー」の後日談(2009.8.7)
- ホメオパシー的新型インフルエンザ対策(2009.8.6)
- 養護教諭とホメオパシー(2008.10.15)
- 予防接種に反対する養護教諭たち(2008.10.12)
*1:BBC NEWS | Health | NHS trusts 'reject homoeopathy'
*2:「攻撃されることさえあった」とか表現が嫌らしいな