保健師のまとめブログ

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放送倫理違反を繰り返す「みのもんたの朝ズバッ!」。


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また「朝ズバッ!」 BPO放送人権委が倫理違反を勧告 MSN産経ニュース

NHKと民放でつくる放送倫理・番組向上機構BPO)の放送人権委員会は30日、割りばしがのどに刺さった男児が死亡した事故の民事裁判を扱ったTBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」について、「放送構成、判決要旨のまとめ方において、不正確、不公正な報道で、重大な放送倫理違反がある」と判断。今回の決定内容を放送するよう勧告した。申立人の医師が主張した名誉棄損については認めなかった。

TBSの話「勧告の内容を真摯(しんし)に受け止め、今後の番組作りに生かしていきたい」


割りばし事件*1の民事裁判判決(医師無罪)について、司会者のみのもんたや、コメンテーターの油井香代子(医療ジャーナリストらしいです、ちなみに原告側支援者*2)の発言が、軽率であり放送倫理違反だと、BPOがTBSに勧告した事件なのですが

発言者 発言内容 BPOの判断
油井香代子 「最初に判決ありきな印象」 医療ジャーナリストとしてはやや軽率
油井香代子 「この程度の医療水準で、許されていいのかと。他の真剣にやっている医師の気がそぐ」 判決を無視して医師(申立人)が真剣にやってないと言っており、社会的地位を低下させた
みのもんた 「私みたいな、ど素人が考えても、『刺さっちゃったんです。怪我してる。ああ、この角度で、そういう状態で、脳に損傷はないのかな』、素人でも考えますよね。 判決内容を全く理解してない発言。医師に対して侮辱的であり社会的地位を低下させた
油井香代子 (治療内容に対して)「行うことは行ったんですが、それは不十分ということですね」 民事で過失がないと判断されたことをふまえて何が不十分だったのか根拠を示すべき。判決要旨を正確に読み込んだとは思えず不適切

この局とこの番組とこの司会者は、「不二家ねつ造報道」や香川3人行方不明事件での「父親犯人扱い」といい、何回も、報道倫理違反を繰り返しています。

「勧告の内容を真摯(しんし)に受け止め、今後の番組作りに生かしていきたい」と発言すれば、視聴者は騙されると思っているのかな?


ちなみに、同じグループの毎日新聞

医療事故がとまらない (集英社新書)

という本で

医療ミスをくり返す医師が野放しにされている国・日本。深刻な医療事故は跡を絶たない。なぜ悲劇はくり返されるのか。いつ誰の身に起きてもおかしくない、医療事故の衝撃の実態を明らかにする。

と書き立てているが、報道倫理違反を繰り返し、報道被害をまき散らしながらも反省しないTBSの実態についても明らかにしたらいいのに。



と、一連のマスコミのあり方を見ていると、実はマスコミは「報道の自由」をそれほど重要には思っていないのかとも思えてくる。
もちろん口では「報道の自由は重要だ」「記者会見を開け」「国民の知る権利だ」「取材の自由を保障しろ」と叫んでいるが、倫理違反を起こしても真摯に受け止めず、何度も繰り返す。
他の局や新聞も、「報道の自由」が誤った使い方をされたときに、「これは氷山の一角だ」「闇は深い」なんて言わずに、穏便に済まそうとする。

報道の自由」は、マスコミにとって「便利な道具」ぐらいの認識なんだろうね。腐ってる業界です。



スポンサーや総務省に苦情がいかないように「報道の自由」を盾に身内同士でかばい合っているBPOの委員会決定の全文はこちらからどうぞ→「割り箸事故・医療裁判判決報道」事案でTBSに「勧告」

後半は、ことば遊びによるTBS擁護でイッパイです。