この間の参院選で、離党なうさんは落選なうになってしまったようですが、医療界の当選なう・落選なうについてみていきます。
医師会は医師連盟、歯科医師会は日歯連、薬剤師会は薬剤師連盟、看護協会は看護連盟といったように、それぞれの職能団体は、その団体が掲げている理念と政策を実行するために政治団体を持っています。
で、先日の参院選にでた医療系職能団体の候補者および当落一覧はこんな感じです(ここでは職能団体とは関係がない医療系の候補などは省きます)
候補者名 | 立候補時 | 政党 | 職能団体 | 獲得票 | 当落 |
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安藤高夫 | 新人 | 民主党 | 日医連 | 7万1346票 | 落選 |
西島英利 | 現職 | 自民党 | 日医連 | 7万6131票 | 落選 |
清水鴻一郎 | 現職 | みんなの党 | 日医連 | 2万2711票 | 落選 |
西村正美 | 新人 | 民主党 | 日歯連、日本歯科技工士連盟,日本歯科衛生士連盟 | 10万932票 | 当選 |
高階恵美子 | 新人 | 自民党 | 看護連盟 | 21万443票 | 当選 |
藤井基之 | 元職 | 自民党 | 薬剤師連盟 | 14万5771票 | 当選 |
日医連の一人負けですね・・日歯連・看護連盟・薬剤師連盟はそれぞれ候補者1名を立てて、それぞれが当選していますが、日医連は3名立てて3名とも落選。
安藤さんは民主比例で当選者16名で18位。西島さんは自民比例で当選者12名の21位。清水さんはみんなの党比例で当選者7名で13位。僅差の安藤さんですら当選には3万票近く足りてない状況でして、3人が獲得した17万188票は、武見敬三氏が2007年の参議院選で獲得した18.5万票よりも下回ってます。
日医連の候補者が3人とも落選したことは、現場の医師(とくに勤務医)と乖離していると言われている日医、そして、日医の政策を実現するための政治団体である日医連の対応に影響を与えるかもしれませんね。