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カードサイズの医師国家資格認定証、そんなものはありません


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被災地ボランティアとして医療行為を行っていた男性が提出した「医師国家資格認定証」。そんなものはありません。

無免許医師:「身分証」 大阪市の住基カード変造か 毎日新聞(2011.8.13)

宮城県石巻市で、東日本大震災被災者のボランティアらにけがの治療などの医療行為を行っていた男性が日本の医師免許を持っていなかったとされる問題で、この男性が同市の社会福祉協議会に提出した身分証のコピーが、大阪市住民基本台帳カードのデザインと酷似していることがわかった。同市の住基カードが変造された疑いもある。


男性が提出したカードのコピーには、「医師国家資格認定証」「小児科」などと書かれ、顔写真も入っていた。写真横には、大阪市の市章「みおつくし」のマークが入っており、同市の住基カードのデザインと酷似していた。厚生労働省は「男性の名前での医師登録はなく、認定証も発行していない」としている。

医師や看護師など、医療系国家資格の免許証は、いわゆる「賞状」形式になっています。(「表彰状〜」とかでもらうB4っぽいサイズ)運転免許証や住基カードのようなカードサイズではありません。
また、正規の免許証には顔写真は貼られていませんし、二次元バーコードもありません。さらに、医師の場合、医師免許があればとりあえず全ての標榜科に就けるので「小児科」と特定することもありません。

医療系の現場で相手の資格を確認する際には、厚生労働大臣の署名が入った「医師免許証」や「看護師免許証」の写しで確認しています。(ちなみに、准看護師免許は保助看法第6条「この法律において「准看護師」とは、都道府県知事の免許を受けて(略)」とあるように知事免許ですので、知事の署名が入っています)
なので免許証や免許証の写しを求めたにも関わらず正当な理由なく拒否した場合は、疑ってみてもいいかもしれませんね。


ちなみに…医師・歯科医師・薬剤師の場合は、厚生労働省のサイトで資格の有無(行政処分期間を含む)を確認できたりします。

医師・歯科医師 医師等資格確認検索システム
薬剤師 薬剤師資格確認検索システム


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