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医師確保:研修充実若手戻る 千葉県立東金病院、住民も育成支援


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医師確保:研修充実、若手戻る 千葉県立東金病院、住民も育成支援−−地域の取り組み 毎日新聞

各地で深刻な医師不足が続く中、患者や住民の協力も得て、若手医師を全国から集め、医師数を増やした病院がある。千葉県東金市の県立東金病院(平井愛山院長)。昨年9月末、内科の常勤医が3年前の5分の1となる2人に減ったが、今年4月からは6人まで回復した。平井院長は「若手医師にとって魅力的な研修制度を整備し、地域住民に自分たちの医師を育てようという意識が広がったことが回復につながった」と話す。

さらに、同市の非営利組織(NPO)「地域医療を育てる会」が今春から、若手医師の研修を手伝う「医師育成サポーター」制度を始めた。元患者や患者の家族らが、患者とのやりとりに慣れない若手医師と、患者が知りたいことや説明方法を語り合う会を開く。
同会の藤本晴枝理事長は「患者の本音は、ベテランの専門医に診察してもらいたい。だが、それでは地域の医療が崩壊しかねない。私たちにとっての理想は、患者と向き合い、話をじっくり聴いてくれる医師。『それなら、そういう医師を自分たちで育てよう』との発想だった」と話す。

この結果、阿部医師に続いて、全国から3人の若手医師が集まった。その1人、古垣斉拡医師(34)は鹿児島県奄美大島の診療所から移ってきた。「東金病院は教育制度が充実しているうえ、住民に地域の医療をよくしていこうという思いが強い。将来、地域医療に取り組みたいので、ぜひここで経験を積みたいと思った」と話す。
平井院長は「患者も医療の実態を理解し、新しい医師を受け入れてくれている。今いる医師たちは、将来は別の地域へ移るかもしれない。しかし、教育制度を整え、地域と患者の理解があれば、次の若手がやってくるはずだ」と説明する。


この関係が今の地域医療崩壊を防ぐポイントではないのでしょうか?どうせ行政に医師不足の解消をお願いしても「ドクターバンク」とか「医大教授への陳情」とか小手先のパフォーマンスで根本的な解消にはなりません。(と、言い切っていいのかはわかりませんが)


このケースのように、住民側も、行政や大学・病院に「お願いするだけ」ではなく、「地域の医療の実態」を理解した上で、過剰な要求*1をせず、地域の医療を適切に利用し、病院・行政と一緒に「育てていこう」と努力すれば、医療崩壊を防ぐことができるのではないのでしょうか?


*1:過剰な要求の例

「俺の主治医は絶対にベテランの医師にしろ!」
「家族が忙しいから退院は受け入れられない、退院は病院の都合なんだから、病院が老人ホームを探せ!」(総合病院での入院治療が必要なく退院対象であっても)
「医者は、たくさんお金もらっているんだから24時間対応しろ!」等