◇救急搬送の10回以上拒否、昨年は1329件 62回門前払いのケースも 産経新聞(2008.3.11)
重症を除く妊産婦や小児の救急搬送では、10回以上断られたケースは妊産婦で43件、小児で212件あった。全国の救急救命センター(209カ所)への救急搬送でも、10回以上断られたケースが802件。大阪市消防局が昨年1月、吐血した30歳代男性を運んだケースでは救命救急センターに搬送されるまで62回受け入れを拒否された。
消防庁は「(受け入れ拒否は)予想を上回る厳しい実態にあり、厚生労働省と連携して体制づくりをしなければいけない」と話している。
産経がまともな記事を書いていたのでびっくりしたこともありましたが
◇どうしたんだ!産経新聞!(2008.1.10)
やっぱり、産経は産経でした(´・ω・`)
救急医療の「受け入れ不可能」問題ですが・・・「たらい回し」の次は「門前払い」なんだそうです。
@nifty:辞書によると
【門前払い】大辞林 第二版より
(1)面会しようとして来た人に会わず、むなしく帰らせること。
「―を食わせる」「―にする」
(2)江戸時代、無宿者の犯罪者などを奉行所の門前から追い放ったもの。
他の患者の処置中や、専門外といった理由で受け入れ出来ないために、搬送の問い合わせに対して「受け入れ不可能です」と答えることが、「門前払い」なんでしょうか?
どうして、読者に「病院が悪いんだな」という印象を抱かれてしまう、現状とは違う「不適切な言葉」を使用しつづけるのか・・・「現実はたらい回しでも拒否でもなく、受け入れ不可能です」という現場の声は知っているはずなんですけどね。
「救急医療は大変だ」という記事を書いておきながら、一方では「たらい回し」に「門前払い」と救急医療の現場をバッシングする記事を書けるのが不思議です。