保健師のまとめブログ

保健師が気になった情報をまとめています。

「保健師は医師との連携が不十分」らしい


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安心と希望の医療確保ビジョン会議」という舛添大臣直々の会議があるのですが、6月18日に開催された第10回会議で「安心と希望の医療確保ビジョン(PDF)」なるものが公表されました。


経過や傍聴記については、ロハス・メディカルさんのブログに詳しく掲載されています。


と、それはおいといて、医療従事者については、ほとんど医師や看護師などの臨床スタッフについての話題が多かったのですが、第10回会議で「保健師」が登場しました。


安心と希望のビジョン会議(第10回) ロハス・メディカルブログ

野中
助産師のこと書いてある。なぜ家庭でお産がされなくなったかと言えば安全性の問題があったからだろう。助産師が医師と連携できていれば、安心して家庭でもお産をできるんだと思う。連携しないで資格だけが独り歩きしてもいかん。個々のスキルアップでなく連携が大事なんだと改めて言いたい。保健師も現場で見ていると、あまり連絡してこない。どうして連絡してこないのかと聞くと、看護師は医師の指示が要るけれど、保健師は要らないからだと言う。そういう問題ではなく、連携した方が適切な保健指導になるに決まっているでないか。スキルアップも大事だが連携がより大事だ

3人いる有識者の一人で野中医院の院長先生なの発言なのですが(この会議は、大臣・副大臣2名+勤務医代表・開業医代表・患者代表の6人がメンバーとなっています)


保健師としては、医療機関とがんがん連携したいですよ〜。ただ、「それぐらいの値で受診させるな」*1だの「OGTTなんて検査は必要ない」*2、「CKD何それ」だので、逆に、「保健師が何を言っている!」的な先生方が多い気もします。


これが続くと、そりゃ「連絡する気」もしょげてきます。「どうせ無理。怒られるだけ」ですから、連携しやすい先生方との連携がどうしても増えてしまいます。


別に「保健師は医師の指示が要らないから連携しない」なんて考えていません。が、野中先生は「連絡して欲しい」との趣旨ですので「医療機関側は連携したいけど、保健師がのってこない地域」・「保健師は連携したいけど、先生がのってこない地域」と地域によって変わってくるのでしょうか雪


ちなみに、「どうして連絡してこないのかと聞くと、看護師は医師の指示が要るけれど、保健師は要らないからだと言う」とありますが、保健師助産師看護師法では

第35条
保健師は、傷病者の療養上の指導を行うに当たつて主治の医師又は歯科医師があるときは、その指示を受けなければならない。


第36条
保健師は、その業務に関して就業地を管轄する保健所の長の指示を受けたときは、これに従わなければならない。ただし、前条の規定の適用を妨げない

とされているので、「主治医がいるのに無視して、保健師が保健指導を行う」のは、ダメだと言えます。

*1:学会ガイドラインで受診勧奨とある値ですが・・

*2:学会ガイドラインで(以下、略