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読売と厚労省医療課長の医師計画配置案に、舛添大臣が苦言


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経緯を時系列で紹介。

2008.10.16 読売新聞が「医師を全国に計画配置、医療改革で読売新聞社提言」を発表
(内容としては、「自由に選べるから偏在になる。だから枠を設けて計画配置にしろ」というもの)
2008.10.16 厚生労働省保険局医療課長が読売の計画配置について、「職業選択の自由や官僚統制などを理由に批判もあるが、結論から言うと、計画配置をする考えはある。よい規制だ」「今はハコ(病床数)の規制があるのに、人の規制はできない」と相乗り状態
2008.10.20 m3.com編集部が舛添大臣にインタビュー。大臣は計画配置について、「医師の偏在解消はパニッシュメント(罰)ではなく、インセンティブで」、「現場の意見聞かずに議論できず」と批判
という流れになっています。インタビュー内容は下記からどうぞ(要会員登録)


医師不足への処方せん◆Vol.22 「医師の計画配置はダメ」と舛添・厚労大臣がくぎ刺す 医師の偏在解消はインセンティブで、「現場の意見聞かずに議論できず」 m3.com(2008.10.21)


斜め読みした分を要約してみると

  • 医師偏在に対して「パニッシュメント(罰)」でコントロールしてはいけない。そこまで縛るなら、医師自体を辞める方がでてくる。
  • 規制を考える人は、自由な社会の大切さがわかっていない。
  • 医師偏在に対しては「へき地で働いたら、米国に留学できる」「離島勤務なら12ヶ月のうち10ヶ月勤務で、2ヶ月は自由な時間にする」など(医師不足の科を希望する)やる気のある人たちへのインセンティブで考えるべき。
  • 読売新聞が計画配置を打ち出したが、私のところに取材に来たときに「いろいろな案があるのはいい」「枠をはめるのはダメ。規制するのではなく、自由なやり方がいい」と言ったが、「枠をはめるのはダメ。規制ではなく自由がいい」という点は、掲載されなかった。
  • 臨床研修制度のあり方については、現場の指導医・医学生に対してアンケートを行い、その結果をたたき台にするべき。そうしないと机上の空論になる。

という内容です。


大臣の言葉を借りれば、読売新聞社は自由な社会の大切さをわかっていない上に、「読売新聞社提言」は、机上の空論という感じでしょうか。


他にも、「ERを400ヶ所整備したら、たらい回し解消」(根拠不明)とか「財源は消費税率を10%にして賄う」(5%増えても、消費税込みの診療報酬がそのままなら逆に赤字に)・・など机上の空論だらけの提言ですが、もしかして「医療機関の肉も切って骨も断つ」つもり?