WHO、生活習慣病の判定に腹囲を採用、女性は75cmへ

◇ＷＨＯ：生活習慣病の危険度、腹囲を基準に　毎日新聞(2009.1.20)

心臓病や糖尿病などになりやすい人を見つけるための新しい基準として、世界保健機関（ＷＨＯ）が腹囲を採用することになった。ＷＨＯは従来、肥満度を示すＢＭＩ（体格指数）が２５以上の「肥満」を高リスク集団としてきたが、アジア人にはＢＭＩが低くても心臓病などで死亡する例が多い。新基準はアジア地域では「男性８５センチ前後、女性７５センチ前後」となる見込みで、導入されれば日本の「メタボ健診」の腹囲基準に影響を与える可能性がある。

何かと話題の「日本の腹囲基準」ですが、WHOも「アジア人は男性85cm、女性75cm」という線で落ち着きそうです。

下記の表は、「メタボリックシンドロームの診断基準」であり、WHOが今回検討している「生活習慣病の危険度判定」とは異なりますが、やはり、日本の腹囲基準（男性85cm、女性90cm）は、ちょっと浮いていますね。

○メタボリックシンドロームの診断基準

	IDF^*1	NCEP^*2	日本8学会
必須項目	腹囲　男性90cm 　女性80cm以上	なし	腹囲　男性85cm 　女性90cm以上
追加項目	下記から2項目以上	下記から3項目以上	下記から2項目以上
腹囲		腹囲　男性90cm 　女性80cm以上
血圧	130/85mmHg以上	130/85mmHg以上	130/85mmHg以上
中性脂肪	150mg/dL以上	150mg/dL以上	150mg/dL以上　または HDLc40mg/dL未満
HLD コレステロール	男性40mg/dL 女性50mg/dL未満	男性40mg/dL 女性50mg/dL未満	中性脂肪参照
血糖	FBS 100mg/dL以上	FBS 110mg/dL以上	FBS 100mg/dL以上　または HbA1c 5.2％以上