- 二階俊博経済産業大臣、閣議後記者会見(2008.11.11)」(2008.11.12)
- 二階俊博経産相「医師のモラルの問題。人手不足は言い訳」(2008.11.12)
の続きです。
36時間連続勤務あたりまえ、夜間・休日のオンコールもあたりまえ、1週間で家にいられるのは20時間
そんな中でも勤務医を続けている方々に対して「モラルの問題。人手不足だの忙しいだのは言い訳」と言い放った言った二階俊博経産相。
さっそく、「日本医師会」や「周産期医療の崩壊をくい止める会」、「全国医師連盟」、「茨城県産婦人科医会(PDF)」、「日本のお産を守る会」「兵庫県立柏原病院の小児科を守る会」(地元のお母さんが立ち上げた会です)などが抗議されています。
◇二階経済産業大臣の発言について 県立柏原病院の小児科を守る会
地方には、1人、2人で産科医療を支えておられる病院がたくさんあります。1人、2人のお医者さんが「もう続けられない」とお辞めになるだけで、産科医療がゼロになってしまう地域がいたるところにあるのです。東京で産科医が不足すれば、地方から補充され、地方の医師不足は進みます。これは周産期に限ったことでなく、全ての救急医療現場に共通していることです。 政治家の先生の不用意なひと言が、医療を壊してしまうことがあります。とにかく現場に足を運び、お医者さんの声に耳を傾けて下さい。 今日の産科医療、医療崩壊の原因は、医師個人の資質にあるのではなく、産科医を、勤務医を続けたくても続けられなくしている社会にあるのではないでしょうか。私たちは、患者、国民の側から、医師を守り、医療を守る運動を続けます。大臣が、政治の側から、医師を守り、医療を守る運動を展開して頂けることを期待します。
そして、昨日(2008.11.13)、民主党の足立信也議員が参議院厚生労働委員会でこの件についての質問を行いました。ここで、大臣が発言の撤回と謝罪をしています。記事はこちら↓
◇「医師のモラル」発言を撤回し謝罪―二階経産相 CBニュース(2008.11.14)
救急医療機関で妊婦の受け入れができない事例が相次いでいることに関し、二階俊博経済産業相が「医者のモラルの問題」などと発言したとされる問題で、二階経産相は発言を撤回し、「わたしの発言が医療に携わる皆様に誤解を与えたことをお詫び申し上げる」と謝罪の意向を示したことが分かった。11月13日の参議院厚生労働委員会に出席した同省の近藤賢二商務情報政策局長が明らかにした。大臣は、委員会を欠席したので近藤賢二商務情報政策局長が代読していますが
11月10日の発言 | 11月13日の言い訳 |
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「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題だと思います。相当の決意をもって(医師に)なったのだろうか、忙しいだの、人が足りないだの言うのは言い訳に過ぎない」 | 「今回のような悲しい出来事を二度と起こしてはならず、そのために厚生労働、経済産業省を挙げて、ITを活用して情報システムを構築し、導入を促進させたい。その際、医師の方も忙しくて大変なのは理解できるが、専門的立場から全面的に協力をしてもらいたい」という趣旨だった |
「政治の立場」 | 「経済産業相としての立場に加え、長く政治にかかわってきた一政治家として今回のような悲しい出来事を二度と起こしてはならず、そのために政府を挙げて、できる限りのことを行うべきだという強い気持ちで、政治の立場と申し上げた」と釈明 |
「医師のモラルの問題」 | 回答なし |
「私の発言が医療に携わる皆様に誤解を与えたことをお詫び申し上げ、発言を撤回いたします」 |
二階の言い分をまとめると
「忙しいだの、人が足りないだの言うのは言い訳に過ぎない」へー誤解なんですね〜 ( ´_ゝ`)フーン
↑これは、誤解です。趣旨は↓
「医師の方も忙しくて大変なのは理解できるが、専門的立場から全面的に協力をしてもらいたい」
で、発言内容じゃなくて、誤解を与えたことにお詫びしているんですね〜 ( ゚Д゚)y─┛~~
本音(上)と建前(下)が、まったく違うんですけど・・誤解と言い切るのは無理がありますよ>二階
ところで、商務情報政策局長に代読させていますが、その間、二階はどこに居たんだろうか