保健師ジャーナルの2008年12月号にあった「提言 地域保健分野におけるGIS(地理情報システム)の活用」に興味があったので、ちょっと調べてみた。
地図には場所の把握のみにとどまらず,特定のテーマを視覚的に表現し,伝達する機能も有している。
本稿は,この機能に着目し,保健師による統計情報の活用や伝達能力の向上と同時に,新たな地域診断ツールとしての視点を追加するための手段としてGIS(Geographic Information System:地理情報システム)による地図作成の利用普及を目的とする。
GISとは,地図データと属性データを一元的に扱うことにより,空間に関わるさまざまな分析や意思決定を支援するシステムの総称である。近年におけるその具体的な応用事例には,マーケティング分析や犯罪危険度マップの作成,土地利用の変遷の分析などがあげられるが,地図を今後の地域保健分野において,有効なコミュニケーションツールとして機能するものと位置づけ,「見るもの」のみにとどめず,データをもとに「見せるもの」として自作する方法を紹介する。具体的な分析事例は,都道府県を単位とし,これに関わる保健師を主対象としてデータを取り扱う。
こういったもの↓もGISの一つです。
*こちらのデータを使用→http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/youran/indexyk_2_2.html
*こちらのデータを使用→2005子宮がん1市町村別計医療圏別 xls
新聞とか厚労省・都道府県の文書に出てきそうな図ですが、実はこれ、ジャーナルで紹介されていた谷謙二さんの「地理情報分析支援システムMANDARA」(フリーソフト)を利用して、先ほど作成したやつなんです。
図示化することで、いろいろ気づくこともありますし、文字だけの資料よりは、対象の方への訴求力が高くなると思います。
MANDARAに興味のある方は、下記リンク先からどうぞ〜
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