◇終末期にかかる医療・介護費推計…高齢者の最期の1年 320-370万円必要 読売新聞
北陸のある県で1998年-2003年に亡くなった65歳以上約66万人のデータから、医療費は死亡前約6か月から増え、死亡当月に最大になることが分かります。平均で死亡当月は約66万円、1年間では約290万円でした。年齢が高くなるほど、医療費が減っています。治療を受ける機会が減り、濃密な診療が行われなくなっていることなどが考えられます。病院にかからなくなった分、施設入所などで介護費が膨らんでいることを裏付けたのが、九州のある県で00-03年に亡くなった65歳以上約5万人のデータです。医療費と介護費を合わせて推計すると、医療費だけで見られた年齢による大きな差が縮小することが分かりました。合算すると死亡前1年で1人当たり320-370万円で、終末期の医療と介護は一体で考える必要があると言えます。