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保健師のまとめブログ

保健師が気になった情報をまとめています。

奈良大淀病院事件で民事判決。医師は過失なし。


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奈良県大淀病院事件

毎日新聞奈良支局と毎日新聞大阪科学環境部取材班が、医師個人(刑事・民事ともに過失なし)のバッシングというセンセーショナルな記事を書き、奈良県南部の産科救急を崩壊させた事件ですが、民事事件での判決が出ました。


奈良・妊婦死亡…転院遅れ、賠償請求棄却 読売新聞(2010.3.2)

大島真一裁判長(島村雅之裁判長代読)は「主治医に過失はなかった」として請求を退けたが、国や地方自治体に対し、救急医療体制の充実を求める異例の付言をした。

過失なしです。


この事件に関する、毎日新聞の報道はひどいものでした。医療ミスと決め付け、「6時間放置」と見出しに書き、バッシング報道をし、「スクープ」だと喜んだあげく

大阪保険医雑誌での対談では

毎日新聞砂間大阪本社社会部兼科学環境部デスク
確かに担当の産科医は電話をかけまくっていました。原稿にも書いてあります。それを承知の上で、ただシステムが整っていないから、6時間も検査あるいは処置するまでに時間がかかってしまったということの象徴として「6時間“放置”」という見出しをつけたのです。

完全に開き直った毎日新聞

「象徴」とかいう意味不明な理由で医師をバッシングし、奈良県南部の産科医療を崩壊させたこの新聞ですが、判決は「主治医に過失はない」


この判決についての、毎日新聞の報道は

奈良・妊婦転送死亡:賠償訴訟 「救急充実願う」大阪地裁判決言及 遺族請求は棄却 毎日新聞(2010.3.2)

奈良県大淀町大淀病院で06年8月、同県五條市の高崎実香さん(当時32歳)が分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、19病院に受け入れを断られた末、転送先で死亡した問題を巡り、遺族が町と産科医に約8800万円の賠償を求めた訴訟の判決が1日、大阪地裁であった。大島真一裁判長(島村雅之裁判長代読)は遺族の請求を棄却した。しかし、3時間以上も転送を待たされた経緯に触れ「産科救急医療の充実を願う」と付言した。【日野行介】

毎日新聞が引き起こした自体については、全く触れていません。しかも解説とやらでは(解説する立場でもないし、能力もないくせに「解説」とは、ほんと恐れ入ります)

■解説
◇患者と医療界、改善へ連携を


19病院に受け入れを断られた高崎実香さんの死は、危機的な産科救急搬送システムの実情を浮き彫りにした。賠償請求は棄却されたが、産科医不足や、産科と一般の救急医療システムとの連携の不備など、医療システム全体の問題点に一石を投じた意義は大きい。


実香さんの問題などを受け、厚生労働省は今年1月、産科救急医療を脳神経外科などと連携させるよう都道府県に通知。しかし、厚労省が昨年11月に発表した医療施設調査結果によると、分娩可能な医療施設は08年までの3年間で1割以上も減少した。背景には深刻な医師不足や過重労働があり、連携強化だけでは不十分だろう。


実香さんの遺族は「二度と同じ事故が起きてほしくない」との思いから体験を講演などで訴えているが、医療界には「訴訟が多いから産科医が減る」などと遺族側を批判する意見もあった。救急医療体制の充実に向けて、患者側と医療界が手を携えて動いてほしい。【高瀬浩平】

なんだろ、この他人事的な記事。しかもここでも医療側批判。
患者と国民に捏造記事で「医療側に対する一方的な不信」を植えつけておきながら、「患者側と医療界が手を携えて動いてほしい」とのたまう精神。

過失のない人を犯罪者扱いしても、全く反省しなくてもいいのが、マスコミでありジャーナリズムなんですね。日本では。
さすが国境なき記者団で「報道の自由度ランキング37位」と評価され、日本以外ではジンバブエガボンにしかない「記者クラブ」を堅持しているだけはあります。

追記

なぜか、毎日新聞が触れてない裁判官の言葉があります。

奈良・妊婦死亡…転院遅れ、賠償請求棄却 読売新聞

また、付言の中で大島裁判長は「大淀病院の常勤産科医は被告となった主治医だけで、夜を徹して転送手続きを行い、午前中の診察にあたった」と指摘。過重労働となっている医療体制の現状について、「勤務医の立場からも患者の立場からも許されない。実香さんの死を無駄にしないためにも、産科などの救急医療体制が充実し、一人でも多くの人の命が助けられることを切に望む」とした。

毎日新聞と言う名のタブロイド紙が「6時間放置」と書いたため、そのように受け取っている方が多いですが、事実は裁判長の言葉にあります。「大淀病院の常勤産科医は被告となった主治医だけで、夜を徹して転送手続きを行い、午前中の診察にあたった」

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